起
薬師寺陽菜はとある閑静な住宅街の一角に存在する公営団地に住まう、周辺の住民からも淑やかで聡明な女性として一目置かれる存在だ。彼女は居を構える政令指定都市の区役所で窓口の受付として働く公務員。二十代も中盤という若さながら、頭の回転も速く仕事は卒なくこなす働き者で、職場ではもうすぐ主任への昇格も間近ではないか目されている程の優秀な人材だ。
元来明るく人懐っこい性格で、陽菜の左手薬指に指輪が付いていなければ、忽ちのうちに有象無象の男が言い寄って来るであろう事は想像に難くない程の魅力を、彼女は間違いなく持っていた。
陽菜自身、学生時代から長くコンビニエンスストアでアルバイトをしていたこともあって、他人と顔を合わせるこういった仕事を天職であると感じていた。
陽菜には三年前に結婚した夫がいる。夫の薬師寺康弘とは大学生であった当時にたまたま参加した合コンで出会った。彼は彼女の出身高校のOBで、その話その話で盛り上がり、仲良くなったのが交際に発展する切欠だった。
陽菜は夫が持ち合わせていた誠実さを結婚の決め手としていた。それは彼女が過去付き合ってきた男達が、それに欠ける者ばかりであった事に起因する。
だが、結婚して三年が経った現在では、陽菜はそれを決め手として康弘と契りを交わしてしまった事を若干後悔し始めていた。
康弘は誠実さだけが取り柄の男だった。仕事能力や家事能力は人並み以下で、お世辞にも「出来る」とは言い難い。
結婚当初はそれこそやる気を見せて家事を手伝おうとしていたものの、掃除・洗濯・炊事の孰れにおいても、陽菜が「手伝って貰っている」と自覚できる程の出来では決してなかった。
故に、家事に夫が関与することで、陽菜にはやり直しの二度手間が発生し、自分の仕事量が増えすぎてしまうといった事が屡々発生していた。そんな状況であるから、彼女は康弘に対して一度
「もう、出来ないなら無理に手伝わなくていいから」
若干呆れ気味の言葉を投げかけてしまった事があった。すると彼はどこが悪かったのだろうかという自省すらせず、臍を曲げて家事は陽菜がやるものだと勝手に思い込むようになり、遂には家事には一切手を付けなくなってしまった。
陽菜としては将来子供が産まれるかも知れないという事に備えて、康弘にも出来るだけ学習して出来るようになって欲しいと願っている。だがその想いは夫婦間でいつまでもすれ違ったままだ。
陽菜の夫に関する頭痛の種はそれだけではない。康弘は金銭感覚に致命的な欠陥がある。彼自身悪気はなく、妻を喜ばそうとしているのだろうが、同じような機能を備えた何個もあっても困るようなものを鸚鵡返しのように数か月に一度買って来たりする事が度々ある。
陽菜は毎度その事に
「家計が苦しい現状、無駄金を使っている余裕はないでしょ」
康弘を窘めてはみているものの、どうも暖簾に腕押しである様子。彼女は仕方なく、夫に隠れてそれらの不用品をリサイクルショップなどに売って家計の足しにしている有様だ。
そもそもとして、薬師寺家の家計が苦しいのも康弘の金銭感覚の欠如に端を発している。陽菜もその事を結婚初年度に痛い目を見てはっきりと理解していた。
現在夫には必要最低限の現金と、陽菜が主名義であるクレジットカードの家族カードを持たせるだけに留めていて、財政は彼女がしっかり握っている筈なのだ。
康弘は職場での評価が思わしくなく、そこまで稼ぎが良い訳でもない。しかしながら、彼は部署の飲み会などで後輩や同僚で金が足りない人間の分まで出してやったりしているらしく、陽菜が夫に持たせているカードの請求額が毎度彼女の想定を超えて来る。
康弘は出してやった分の金額を具に覚えていない上に、貸した者に一切催促をしないため、借りた側も奢ってもらったと思っている。だからその金額は一向に返ってこず、貸した額だけがどんどん膨らんでいる。
それらのうち、彼の支払能力を超越した分を負担しているのは、間違いなく陽菜である。
盆も近い八月のある日。陽菜は隣家に住まう親友である丸岡莉紗に誘われて、彼女の自宅で茶を啜っていた。
彼女達は陽菜が結婚を機にこの団地に越してきて以来のお茶飲み友達で、毎週のようにどちらかの家や近所の喫茶店で茶を飲んでは世間話や愚痴を語り合う仲。
莉沙の方が陽菜よりも四つ程年上ではあるが、敬語を嫌いな莉沙に合わせて、彼女と会話する時は陽菜も気楽な言葉で接している。
そんな二人の間で話題に上がるのは、双方の夫の愚痴などが大半だった。
今日は陽菜の鬱憤が相当溜まっていたようで、彼女は莉沙に対して青息を吐きながら夫の金銭感覚が酷過ぎると愚痴を零していた。
陽菜の愚痴を相槌を打ちながら聞いた莉紗は、彼女の左手の指輪さえなければ男が十中八九鼻の下を伸ばして近付いて来そうな見事な身体付きを眺めながら、ある事を思い出していた。
莉沙は近く行われるコミックマーケットで、いつもコスプレイヤーとしの売り子として参加している大手サークルの主から追加の売り子を探してくれないかと頼まれていた。
莉紗と共に毎度そのサークルの売り子として参加してくれている女性が時期悪く流行り病に罹患し、欠席する事が確定していた。だからその代替となる人材を探して貰えないかという成功報酬付の依頼を件のサークル主から別途受けていた。
然るに、なかなか条件に合致する人材を今のところ見いだせていなかった莉沙は、最悪売り子の仕事に忙殺される事を覚悟するしかないか、とまで考えていたところだった。彼女にとって、陽菜は灯台下暗しのうってつけの人材であった。
「ねぇひなひな。そんなにお金に困ってるならさ、ちょうどいい高額バイトがあるんだけど……やってみない? 私も何度かやってるし、そんな怪しいもんでもないよ。区役所の仕事とかコンビニとかやったことあるなら、全然イケるんだけど、どう?」
莉沙は早速、陽菜にそれとなく打診してみる。彼女としてはそれは渡りに船の話だった。
何しろ、薬師寺家の現状を鑑みたならば、そろそろ陽菜が身を削って何かしらのパートまたはアルバイトに手を付けなければ数か月のうちに諸々の支払いが滞ってしまい、経済的に破綻してしまう事が目に見えていた。彼女は丁度、切実に求職を検討していたのだ。
陽菜が勤める政令市では、今年の四月にお誂え向きに副業に関する条例が改正されたことで、
「本市の公務員としての信用を損ねるものではないこと」
「守秘義務を守ること」
「本業たる本市の業務に影響しないこと」
という公務員副業三原則に反するものでなければ、休日等にアルバイトなどの副業に従事することが可能になっていた。
莉沙から聞き及んだ限り、仕事内容はイベント会場における、書誌販売の手伝いであるらしい。陽菜は怪しげな仕事でないという親友の言を信用して、その仕事を引き受ける事を決した。
然るに、莉紗から直後その「バイト」の詳細な内容、特に「制服」に関する部分の話を聞いた陽菜は、金額の多寡に釣られて安易に引き受けてしまったことを少し後悔し始めていた。
数日後。コミックマーケット会場に仮設された女子更衣室で、陽菜は莉紗と共にコスプレ衣装に身を包もうとしていた。
莉沙と陽菜はそれぞれ、胸元が強調された東風谷早苗の衣装と、背中が大きく空いたアレンジが加えられた鍵山雛の衣装に着替えようとしている。
どちらも今回二人が売り子をするサークルの主催から依頼料の一部として新調され無償供与されたものだ。
陽菜は普段役所で窓口対応の事務員をしているということもあって、コミケにおける売り子の仕事の所作の飲み込みは早く、莉紗から事前に知識教授と指導も受けていたことで、準備は完璧だった。
莉沙の手伝いもあって着替えも恙なく終わり、彼女達は早速設営が急ピッチで進む、今回売り子として従事する大手サークルのスペースへと足を向けていた。
「おはようございます~。今日はよろしくお願いしますね。早苗さんのマリンさんはいつも通りとして、雛ちゃんの方は初めましてですね?」
「えっ、待って。もしかして……達哉くん?」
挨拶を受けた陽菜は、サークル主が見知った顔であったことで思わず声を上げてしまう。
聞き覚えのある彼女の声とその反応で、
「えっ、もしかして……陽菜ちゃん!? マジか、めっちゃ偶然じゃん。コス完璧すぎて全然気づかんかったわ……」
サークル主も代打の売り子が自身の高校の同級生であった事にそこで気付く。
サークル「ビッグイニング」の主であるペンネーム「かんとく」こと原達哉は、コスプレネーム「マリン」の莉沙が探して来てくれた鍵山雛の衣装を着たピンチヒッターが、まさか同級生であったとは露とも思っていなかったようで、驚きを隠せずにいた。
二人がよもや顔見知りだったとは全く知る由もなかった莉紗も、そのとんでもない偶然と奇縁に苦笑を浮かべる他ない。
「取り敢えず、よろしくね。初めてだって聞いてるから、コスネームもないだろうし……。何の因果か、お誂え向きにキャラと名前が合ってることだし、取り敢えず『ひなちゃん』って呼ぶんで」
こういった場では本名は明かさないのが暗黙のルールである、と言う事を莉沙に事前に仕込まれていた陽菜は、緊張した面持ちで達哉の言におっかなびっくりながら首肯した。
昼前に開場したコミケでは、達哉のサークルの前には、当然のように人だかりが形成されていた。彼は締切を厳守してかつ高クオリティの作品を世に出し続けているため、あっと言う間に売れっ子作家になった。
故に、数年程前から達哉のサークルである「ビッグイニング」は所謂「壁サークル」と呼ばれる位を確たるものにしている。
だが、莉沙と陽菜の活躍はそんな大手サークルの主である達哉が感嘆する程には、目を見張るものであり、コミケット準備会のスタッフの列整理の助力もあって、然したる大きな混乱もなく、午後の一時頃には持込の既刊も含め全てが完売となった。
撤収準備も終盤を迎えた頃、陽菜と莉紗は達哉から謝礼を受け取っていた。封筒の中にはそれぞれ福沢諭吉の肖像が描かれた紙切れが十枚も入っていた。それは日当は二万円程度だろうと高を括っていた陽菜にとって、望外の金額だった。驚き戸惑う彼女に
「いやいや、それくらい貰う価値のある働きぶりだったよ。何なら次回も是非お願いしたいくらいだよ」
達哉は笑顔で素直に受け取るように促す。おずおずとその好意を受け取った陽菜は、これだけあれば薬師寺家の財政を一旦立て直すには十分な額だと判断して、胸を撫で下ろしていた。
そんな陽菜は、撤収間際に達哉から打ち上げに招待されていた。莉沙は当初からそれに参加するつもりだったようで、
「折角だからひなひなも一緒に行こうよ!」
彼女を積極的に勧誘していた。彼女はこの時正直戸惑っていた。
陽菜は高校生の時分、同級生はおろか全校に於いてでも複数人と肉体関係にあるらしい、という噂が絶えず立つくらいの節操無しとして、女性関係に関して悪名が高かった達哉の事を、噂の第一印象から嫌悪していた。
そんな彼が主催する打ち上げであるということもあり、陽菜は尻込みしていた。だが、
「だいじょーぶだよ! 私もいるし、酔っぱらっちゃったらちゃんと送ってってあげるからさ!」
莉沙が胸を張ったため、親友が参加するのであれば、と陽菜やや不承不承気味に相伴に与る事を承諾した。
そんな売り子二人の様子を眺めていた達哉は、高校時代から抜群の美貌を持つ女子の一人だったが、どうも掴みどころがなく、校内でも高嶺の花とされていた陽菜と同窓会でもなしに酒を酌み交わせる機会を思わず得ることが出来たことで、内心ほくそ笑んでいた。
達哉は陽菜が聞き及んでいた噂通りの男だった。彼はこのまま数回うまく事が運べば、彼女に対する積年の欲望をぶつけられ機会もあるだろうと期待していたのだった。
この日達哉が主催した打ち上げに参加したのは、彼のサークルの売り子二名と、その近辺の顔見知りで所謂「神絵師」と呼ばれる大手仲間内のサークル主催や売り子などの総勢十二名程。
各サークルの売り子にはコスプレイヤーの女性が多く、陽菜は莉沙と共にそれら女子のグループ内で酒を嗜んでいた。
陽菜はあまり酒に強い方ではなく、弱めのカクテルをゆっくりと嗜んでいた。彼女は疫病が流行し始めてよりめっきりと減っていた飲み会という行動に実に久方ぶりに参加したということもあり、こういった酒宴は本当に久々だな、としみじみ感慨に耽っていた。
そこへ主催の達哉が各人への挨拶にやって来る。莉沙を含めた大半の女子は彼と顔見知りのようで、彼女達は皆達哉へ気軽に接している。だが、陽菜はどうしても達哉に対するかつての第一印象を拭いきれず身構えてしまう。
達哉はあからさまに自身の事を警戒している陽菜の様子を一瞥すると、莉沙に何か小声で話しかけ始める。それに応じる親友の様子に、彼女は不安気な表情を浮かべていた。
そうしているうちに、達哉は粗方用が済んだのか手洗いへと立つためその場を後にしていった。
緊張を解いて息を吐いた陽菜に、莉沙が
「ねぇひなひな、このあとまだ時間ある?」
小声で訊ねてくる。陽菜が自身のスマホを見やると既に時間は二十一時を過ぎた頃。本来ならば夫がそろそろ帰宅する時間ではある。然るに、彼からは休日対応が深夜まで及びそうだ、という連絡が既に入っていた。
今日中に無理して家事を全て済ます必要はなさそうだ、と判断した陽菜は、親友からの問いに小さく首肯する。すると莉沙は
「ひなひな、かんとくさん……いや達哉と高校の同級生らしいじゃん? 親睦もかねてさ、このあと三人で飲み直さない?」
先程達哉から教唆されていた内容で陽菜を誘う。先程の相談はそう言う事か、と得心した彼女は、莉沙が同伴して間を取り持ってくれるなら、という条件でそれを承諾する。
色好い返事が得られたことで息を吐いた莉沙は、
「じゃあ達哉には伝えておくね。っと、ちょっとトイレ……」
嬉しそうに頷きつつ、席を立つ。
その隙を突いて、他のコスプレイヤー女子達から
「ひなさんの、雛ちゃんコス、すっごく似合ってて可愛くて綺麗だった! 今日が初めてだなんて、ウソでしょ?」
「今度一緒に広場で写真とろーよ!」
親し気に話しかけられてしまった陽菜は、莉沙と達哉が共謀して何かを企んでいる事に一切気付けずにいた。
莉沙が用足しと称して向かったのは、達哉が入っている筈の男性個室。彼は合図を受けて彼女を個室へと素早く招き入れると、待ち侘びていたとばかりにズボンを下ろして期待からいきり勃つ一物を彼女の眼前に晒す。
彼の足元に跪いた莉沙は、当然のように早速それに舌を這わせ、雁首を一通り愛撫した後に、硬く滾った一物を咥え込んで本格的な口淫を始める。
先程彼等の間で小声で囁かれていたのは、今後の動きの打ち合わせに加えて、今から居酒屋の男子トイレ内で一発ヤろう、という内容だった。
莉沙は達哉とは所謂肉体関係のみの間柄にある。彼は今回も彼女を一晩中抱くつもりでいたので、当初莉沙から今晩は予定があると言う事を聞かされた時、その話は聞いていないぞ、と身勝手な不平を鳴らしたのだ。
それの譲歩として、莉沙は今こうして即席ながら達哉と身体を重ねようとしていた。
実のところ、この場での性交を持ち掛けてきたのは莉沙の方だった。この後別のセフレとのコスロム撮影を兼ねた先約が入っていた。その撮影の前提条件に
「他人胤がマ○コに入っている状態でのNTRセックスを希望」
というものがあったから、莉沙は精液の供給を受けるべく、達哉に話を持ち掛けたのだ。
莉沙自身、万が一を考えての危険性回避を目的として、妊娠してしまわないように自費で子宮にリングを挿入していた。だから、中出し自体は全く無問題だった。むしろ彼女は膣内射精で絶頂に至れる事を、男に抱かれる度に楽しみにしている節すらある。
しかしながら、全く知らない有象無象の男の胤を膣中に出されるのを許容できる程の貞操の緩さは、莉沙にはない。自身の眼識に適った男としか寝ない。それは彼女が男遊びする上での譲れない理念だった。
達哉から今晩の予定について彼に伝え忘れていた事を咎められた莉沙は、達哉の滾った一物から口を放して
「はふ、っ❤ そのお詫びとして、後でひなひなをいい感じにセットしてあげるってことで、いいって……さっき言ってたじゃん……❤」
悪びれもなく舌を出して詫びつつも、全身を包む長袖の黒いワンピースと、そこにある深いスリットや足元から覗く青地で柔らかなスカートの裾をたくし上げて、下半身を露出させながら先程の打ち合わせの内容を再確認する。
しかし達哉は不満そうな顔で
「それじゃあ、ちと足りんよなぁ。俺の精液、必要なんだろ?」
さらなる譲歩を要求しつつ、莉沙の夏虫色で爽やかかつ可憐な印象の見た目だが、陰毛や素肌が透けて見える意匠の大胆で艶めかしいTバックショーツのクロッチをずらして、蜜が溢れ出て来ている秘唇を露わにさせる。
達哉は早速親指で莉沙の陰核を責めつつ秘唇に中指を挿し入れて早速膣内を掻きまわす。
莉沙は気持ちよさそうに身体を震わせるが、場所的に嬌声を漏らしてしまう訳にはいかず、快感に耐えながら必死に唇を結んでいる。
達哉はなかなか屈しない莉沙に業を煮やして、挿入している指を二本に増やしながら、レース生地が腰回りや前面にも多用されていてかつ花柄の刺繍の装飾もたっぷり縫い付けられている、彼女のショーツの尻の生地端を引っ張りながら舌で陰核を愛撫し始める。
「らめ、クリ、らめぇぇ❤ こえ、でちゃう、よぉっ❤ あ、あとで、きょうの、ハメドリした動画、おくってあげるからっ❤ はやく、はやくおっきな、お○んぽ、いれてぇ❤」
莉沙は我慢の限界に達してしまったようで、嬌声を交わらせながらの小声で、達哉に更なる妥協案を提示した。
一先ずはそれで満足する事にした達哉は、指で弄した事によって更にとろとろと愛液を溢れさせるようになった莉沙の秘唇から人差し指と中指を引き抜くと、彼女の痴態を目の当たりにして先程よりも逞しくなっていた一物を早速秘裂へと後背位で挿し入れていく。
達哉の肉棒は同年代の男性と比較したならば太さも長さも規格外の「巨根」と表現すべき業物だ。莉沙は毎度それで突かれて蕩かされていて、慣れている筈なのだが、こういった場所で彼のそれを挿入されるのは初めてであったため、
「ん、ぁふぅぅぅっ❤」
口を紡ぐのだけでは限界に達してしまい、遂に甘い嬌声を漏らしてしまう。
莉沙は慌てて手で口を塞ぐが、達哉はそれに構わず腰を振って容赦なく彼女の膣奥を責め立ててゆく。
場所が場所であるため、あまり長居は出来ない彼等は、互いに声を絞りながら懸命に高みを目指して腰を動かしてゆく。
達哉が莉沙の耳元で
「そろそろ、イくぞ……っ」
射精を予告する。莉沙は蕩けた表情のまま頷いて、自身も達哉の肉棒を締め付けながら、彼の腰に尻を押し当てて絶頂へと向かってゆく。
莉沙が絶頂に至った事で発生した、彼女の膣のきゅうきゅうと精を搾り取ろうとする動きで達哉もいよいよ射精に至る。彼女はそれで再び深い絶頂を得て、気持ちよさそうに身体をびくびくと震わせた。
達哉が息を吐きながら一物を引き抜くと、莉沙の秘唇からは精液がどろどろと溢れ出てくる。それを莉沙は
「ちょっと、だしすぎ、だよぉ❤ こんなの、あとで、ぜったい、あふれて、きちゃう❤」
満更でもなさそうに膣内射精された精液を右手の指で掬いあげながら独り言ちた。
「これで、注文通りか?」
達也が問うと、莉沙は頬を赤らめたまま小さく頷く。そろそろ他客が用足しで待ち侘びているであろう潮時と感じた二人は、いそいそと後始末を済ませると、誘い合わせて宴席へと踵を返した。
彼等が席へと戻ると、ちょうど宴も酣で解散の時間が近付いて来ていた。陽菜もいい感じのほろ酔い状態。莉沙と達哉にとってはお誂え向きの状況だった。
達哉と莉沙、そして陽菜の三人は、打ち上げの解散後、予定通り莉沙がお気に入りで常連になっているバーへと足を運んでいた。
莉沙は達哉への義理を果たすために、
「これはそんなに強くなし飲みやすいから、ひなひなも気に入ると思うよ!」
陽菜が酒に強くないことを承知で嘯いて、度数の高い口当たりの良いカクテルを彼女に次々飲ませてゆく。
その間にも、達哉によって先程注がれた精液は莉沙の膣内から溢れてきつつあり、既に彼女のショーツのか細いクロッチは達哉の精液でドロドロぐしゃぐしゃの様相だ。
莉沙は当然それに気付いていて、溢れ出て来ている精液の感覚に身体をもじもじと揺すりながら頬を赤らめている。だが、親友のそんな変化にも気付けない程には、陽菜は二人の策略に嵌り、すっかり酩酊してしまっていた。
案の定過度の酒気を帯びて船を漕ぎ出してしまった陽菜の様子を確認して頃合いだと感じた莉沙は、
「じゃ、達哉。後は任せた!」
親友を放置して次なる「現場」へと向かう為に夜の街へと姿を消した。
「すいません、彼女ちょっと眠っちゃったみたいなんで……お勘定お願いします。あとタクシーも一台……」
眠りかけている陽菜を介抱する振りをして、彼女の豊満な乳房に触れながら彼女の肩を抱いた達哉は、手早く勘定を済ませると呼びつけたタクシーに乗りこみ、自身が普段使いしているモーテルへと向かわせる。
目的地に到着して適当な部屋を取った達哉は、バーでの勘定時やタクシーに乗り込む時と同様に、陽菜の腕で自身の肩を掴ませつつ彼女の腰を抱いて、願望の成就を確信してほくそ笑みながら、眠りこける彼女をゆっくりと運んでゆく。
達哉はすっかり寝入ってしまった陽菜を、部屋の中心に鎮座するベッドの中央に横たわらせた。
早速達哉は先程莉沙に一度膣内射精を行っていたにも拘らず、肉棒が滾る感覚を得て期待で胸を高鳴らせながら、陽菜の紺青色のワンピーススカートの肩紐をずらしつつ、その裾をたくし上げてゆく。
そこまでしても陽菜が覚醒していないという事を確認した達哉は、続けて彼女のワンピーススカートの肩紐を除けたことで露わになった、丸襟の薄い空色の可愛らしさが前面に出ているシャツのボタンをゆっくりと外してゆく。
いよいよ達哉の眼前には、すっかり衣服が開けて、黒地の薄布にレースやフリルが多用されて縫製された下地に撫子色の糸で縫われた刺繍が艶めかしさを強調させている、可憐だが男性の劣情を誘うような意匠の下着セットに包まれた、陽菜の豊満な肉体が広がる。
不貞の証拠を確保して、次回以降も関係を継続させるように仕向けるための仕掛けである、撮影装置を設定し終えた達哉は、早速陽菜のブラジャーをずらして豊満な乳房を露出させると、転び出たそれにむしゃぶりつく。
達哉は陽菜の乳首を舌で転がすかのように丹念に愛撫する。普段夫との性交や今までの男性経験ではここまで丁寧に愛撫を受けた事が無かった彼女の身体は、意識を失ったままでありながら、未知の性感に、びくびくと敏く反応してしまう。
気持ちよさそうに震える陽菜の様子と、彼女のショーツのクロッチがじっとりと漏れ出た愛液で湿りつつある事を頷きながら確認した達哉は、クロッチをずらして彼女の秘唇を露わにさせると、陰核を指と舌を駆使して乳首と同様の丁寧さでじっくりと愛撫し始める。
愛液を溢れさせながら大きく開いた秘唇にも指を挿入れて、あくまでもゆっくりと確実に快感を叩き込んでゆくと、陽菜の秘唇は達哉のいきり勃った業物の先端を容易く呑み込めてしまう程まで蕩けてしまう。
陽菜の秘唇に一物の先端を埋めたまま膣口を解すかのように動かしていた達哉は、秘唇の肉棒の咥え込み具合からそろそろ挿入が可能となったと判断して、ゆっくりと彼女の膣へ剛剣を挿し入れてゆく。
夫とはタイミングが合わず最近あまり交渉の機会を得られていなかった陽菜の膣はきつく締まり、達哉の肉棒に容赦ない快感を与えていた。それは彼の想像以上のものだった。
陽菜の膣内の名器ぶりに、百戦錬磨の達哉も思わず感嘆の息を漏らしてしまう。それ程には、彼女の女性器の感覚は甘美なものであった。
陽菜の膣は、莉沙の柔らかく全体包み込んでくる膣とは違い、まるで処女の膣のような強烈な締め付けを一物全体に与えてきつつも、亀頭を膣奥でねっとりと包み込んで優しく射精を促してくる。
そんな陽菜の膣内の具合が病みつきになりつつあった達哉は、夢中になって彼女の膣奥に対して肉棒の抽迭を続けていた。
そうしていると、流石に身体の異変を感じた陽菜が徐々に覚醒し始める。
眠ってしまっていたという事もあり、陽菜はてっきり莉沙が自宅に連れ帰ってくれたものと思い込んでいた。だから、今現在身体を交えているのは夫であると思っていた。だが、今までに感じた事のない鋭い快感を伴う膣奥への刺激を受けて、彼女は違和感に気付く。
寝惚け眼を擦りながら状況を視認した陽菜は、一気に混乱状態へと引きずり込まれてしまう。さもあろう、部屋は見慣れた寝室ではなく見知らぬ建物の中で、今まさに自身に覆い被さって肉棒を挿し入れているのは彼女が最も警戒していた筈の達哉だったからだ。
「え、っ……!? ちょっと、達哉くんっ!? な、なにをしているの!? いや! やだ、やめて、やめてぇ!」
陽菜は咄嗟に必死の抵抗を試みる。だが、構わず抽迭を続ける達哉の肉棒から与えられる未知の強烈な快感を受けてしまったことで
「やだ、なにこれ、すごいの、きちゃう……っ、イっちゃう、イっちゃうぅぅっ!」
彼女は今生初めて絶頂へと至らしめられてしまった。
「う、うそ……わたし、イっちゃってる……っ……しらない、おチ○ポで、イっちゃってる、よぉ……」
茫然としたまま目を白黒させていた陽菜は、達哉の肉棒が自身の膣奥を突く度に、彼の先端が小刻みに震えているのに気付く。それが射精の兆候であると言う事を、彼女は理解していた。
「いや、だめ、なかだし、だめ!! だめ、だめぇぇ!!」
当然避妊がされていないという事にも気付いた陽菜は大きく藻掻いて最後の抵抗を試みる。然るに、達哉に腰から尻にかけてをがっちりと掴まれたまま、力強い抽迭で再び絶頂へと追いやられてしまうと、彼女のそれも徒労に終わってしまう。
「イく、っ!!」
達也はいよいよ陽菜の膣奥に最大限まで膨れ勃った一物を挿し入れた状態で、無遠慮に射精を開始してしまう。
彼女は受け入れ難い現実に直面して
「どう、して……こんなの、ひどい、ひどいよぉ……」
遂に泣き出してしまう。
しかしそれは達哉の加虐心を煽る事にしかならなかった。彼の肉棒を引き抜かぬままの続けざまの抽迭を受けて、陽菜は忽ちのうちに今まで味わった事のなかった絶頂へと何度も至らしめられてしまう。
いつしか陽菜の身体はすっかり達哉に屈してしまっていた。彼女はこんなことは不貞以外の何物でもないのであるから、何としてでも彼を押し退けて今すぐにでもこの場から逃げ出さなければ駄目であると、頭では理解していた。
然るに、身体が最早言う事を聞いてくれなさそうだ。結局陽菜は、半ば諦観したままに、達哉の性欲満足するまでされるがままになるしかなかったのだった。
承
陽菜はあの日の出来事以降、塞ぎ込みがちだった。彼女は親友である莉沙にも、あの日あの夜の出来事については口にする事を憚っていた。それは陽菜自身が莉沙の落ち度は少なくともなく、彼女が信用して自身を預けた達哉がその信用を裏切って無理矢理自分を犯したのであるという理解をしていたからだった。
それは完全に莉沙に対する陽菜の過信に過ぎなかったが、その事実に今の彼女が気付く由は一切なかった。
一方で、達哉に無理矢理肉体関係を結ばされたことを、陽菜は夫や警察にも相談できていなかった。それは
「もし陽菜ちゃんが秘密をバラしたら、こんなあられもない姿が全世界に公開されちゃうけど、いいのかなぁ?」
達哉が予め彼女の乱れた姿を撮影していた映像を用いて、卑劣な口封じを行って来ていたからだった。
生活や公務員という立場を守らねばならない状況下にある陽菜は、夫や世間に不貞の事実が露呈してしまうことで、職や家庭を失ってしまかもしれないという最悪の事態を恐れていた。だから彼女は、不承不承ながらも達哉の言いなりになる他なかった。
それからというもの、陽菜は定期的に達哉に呼び出されては、肉体関係を結ぶ事を強要されていた。彼女としては最早諦観の方が強かったのだろう、必ず避妊をするということを条件に、彼の要求を受け容れるという安直な選択をしてしまっていた。
夫との性交では絶対得られない性感を与えてくれる達哉の卓越した技量によって、既に陽菜の身体はすっかり屈服してしまっていたから、彼女としてはそう割り切ってしまう方が精神的にも肉体的にも気楽であった。
相変わらず陽菜の夫である康弘はうだつが上がらない状態で、土日の休日出勤も常態化している。家事を妻に任せきりであるのも相変わらずで、それがさも当たり前であるかのように振る舞っている夫に対して、彼女の不満は募るばかりだ。
だが、事なかれ主義で自己犠牲によって全てを丸く収めようとする傾向がある陽菜は、そういった夫とのすれ違いを理由にした離婚などという、能動的な選択肢は取れず、ずるずると惰性的な毎日を送っていた。
そんな状況であるから、例の事件の前から日常的に肉体的な寂しさを持て余していた陽菜と達哉との逢瀬の回数は、相対的に増加傾向にある。
そうした毎日を送ってゆくうちに、達哉との性交は、陽菜にとって脅迫されての不承不承のものから、夫との生活で溜まったストレスや欲求不満の発散という目的のものへと、彼女自身も気付かぬうちに、次第に変化しつつあった。
この日陽菜は冬コミの衣装合わせを行うという名目で、達哉の自宅へと呼び出されていた。本来ならば同席している筈の莉沙は、次のコミックマーケットでは別のサークルでの売り子が決まっており、今回は陽菜が実質的に専属の売り子となる事が確定的だった。
作業の流れは初回から問題なく、その点でも達哉から一目置かれていた陽菜は、大変な仕事を一人で回す代償として、彼から前回の時よりも日当の大幅な増額を提示されていた。
相変わらず陽菜が管理する薬師寺家の収支は厳しい状況が続いている。達哉からの売り子の依頼は彼女の貴重な副収入源となりつつあったから、彼女はその依頼を応諾していた。
今回も達哉が描く予定の新作は鍵山雛が乱れてゆくという内容のもの。だから必然的に売り子である陽菜の衣装もそんな作中の雛を模したものとなる。
達哉から陽菜に手渡された衣装のセットには、前回には無かった品が一つ混ざっていた。
それはか細いクロッチの二重布以外は肌色が透けて見える黒いレース生地で出来ている、男性の劣情を誘うためだけに存在するような布面積が極端に少ない妖艶なTバックショーツだった。
腰の両脇のリボンで着脱可能な仕組みとなっている様子のそれを凝視した陽菜は、
「えっ……これも、履くの……?」
困惑しながら達哉に問う。
彼は不敵な笑みを浮かべつつ、
「勿論。陽菜ちゃんに履いて貰うために用意したんだから」
それに首肯してみせる。
ここで問答をしたところで暖簾に腕押しの無駄骨である事を既に理解している陽菜は、わざとらしく肩を竦めて深く溜息を吐くと、
「はいはい、ホント、仕方ない人ですね……。じゃあ、ちょっと脱衣所借りますからね?」
衣装を着込む為に、浴室の脱衣所へと向かってゆく。
暫くすると衣装に身を包んだ陽菜が戻って来た。莉沙から直伝された衣装の着方を既に完璧に会得している陽菜の「変身」は完璧で、彼女が雛の衣装を着込んだ姿は達哉が思わず感嘆を漏らす程の美しさだった。
「すっげぇ似合ってんじゃん。そうだ、ちょっと資料が欲しかったところなんだ。ちょっとベッドに四つん這いになってもらってもいい?」
達也からの矢継ぎ早の要求に、陽菜はやはり不承不承といった表情のまま従う。
今日の「出張日当」も別途支給されるという条件で彼女はこの場を訪れていたから、陽菜は彼の要求には否が応でも従わざるを得なかったのだ。
彼女の衣装の深緋色のスカートを脱がせてしまった達哉は、タイツ越しに陽菜の尻をじっくりと眺める。
「ちょ、ちょっと……あんまり、おしり、じっくり、みられると……恥ずかしいんだけど……っ」
陽菜が抗議の声を上げるが、達哉はどこ吹く風の様相で
「タイツよりはガーターの方がスケベなのかなぁ。うーむ」
独り言を呟いて新刊の内容を検討している様子。夫にも見せたことのない、あられもない格好をさせられているとあって、陽菜は羞恥で頬を真っ赤に染めていた。
「よし、決まった。タイツこれはこれでエロいけど、やっぱガーターにしよう」
やがて、内容を決したらしい達哉が頷く。恥ずかしさの限界を迎えてしまっていた陽菜は安堵の息を吐き出しながら、
「き、決まった、のかな……? も、もう、いいよね……?」
おずおずと訊ねる。しかしだ。
「いやでも折角だし、もうちょいお楽しみしたいなぁ、って思って」
達哉はそのまま彼女が履くタイツに爪を立てる。
「や、やぁっ、だめ、やぶいちゃ、だめぇ……っ」
陽菜の抗議も空しく、彼女が履いていたタイツは、臀部がほぼ丸出しになってしまい、最早使い物にならない程無惨な姿へと変えられてしまう。
「なんだ、陽菜ちゃんもなんだかんだでやる気満々じゃん。前戯が要らないくらいぐしょぐしょだよ?」
達哉は陽菜が履いている、秘唇を覆い隠すのがやっとである程の布面積しかないショーツのか細いクロッチを、指で優しくなぞりながらほくそ笑みつつ指摘する。そこは既に期待で溢れた蜜でぐしょぐしょに湿ってしまっていた。
たったそれだけの愛撫でも、屈した雄を前にして火照ってすっかり雌になってしまっていた陽菜の身体は、びくびくと彼の劣情を誘うかのように反応してしまう。
それが露呈してしまったとあって、陽菜は
「う、うぅぅ……っ」
達哉の指から与えられる快感で身体を震わせつつ、恥ずかしそうに身体をくねらせる。
達哉は溢れ出た蜜を吸ってぐしょぐしょに湿ってしまっている陽菜のショーツの生地端をぐい、と引っ張って、既に蕩けてしまっている彼女の秘唇を露わにさせると、
「じゃあお楽しみといこうか……雛ちゃんのコスでするのって、そういえば初めてだね。嫁キャラとセックスできると思ったら、もうさっきからこんなになっちゃってさ」
早速いつもよりも硬くいきり勃った一物の先端を陽菜の入口に押し当てる。
「やっ、だめ、なまは、だめ、っ……」
このままではそのまま挿入されてしまうと感じた陽菜は、いそいそと鞄から避妊具を取り出して、達哉に差し出して着用を促す。無論これは達哉に抱かれるようになってから、彼女が自費で買い求めている常備品だった。
達哉は普段の性交でも頑なに避妊なしでの挿入を拒む陽菜に内心業を煮やしていた。元々避妊が嫌いで、膣内射精こそ至高であると考える彼にとって、彼女の頑なな抵抗は、かなりの想定外であったからだ。
達哉は今日こそは再びの生挿入へと至るべく志向して、陽菜を肉欲で煽ることで、堕としにかかっていた。
「最初ナマでヤっても大丈夫だったんだから、このまま入れても、きっと大丈夫だよ。ねぇ、いいよね?」
生挿入を果たそうと技量を駆使する達哉は、陽菜の要請には一旦応じず、彼女の判断力と理性を蕩かすかのように膣口にぷっくりと膨れた亀頭を擦り付けながらに煽る。
「ほんと、だめっ……あかちゃん、デキちゃったら……ほんと、こまる、から……っ」
「大丈夫、もしデキちゃっても、責任はちゃんと取るから、さ? ほら、陽菜ちゃんのお○んこも、生チ○ポを物欲しそうにしてるし、さ。ね、いいでしょ?」
陽菜には万が一の事があったとしても、中絶などの費用を出せる余裕などは一切ない。だから彼女は、この爛れた秘密の関係が万が一の妊娠で夫や世間に漏れてしまった場合の危険性を鑑みたならば、今ここで一時の快楽に溺れて流されてしまう訳にはいかなかった。
陽菜の心配するところのうち、金銭面については無問題であるとして達哉は更に迫る。だがそれでも、
「そ、それだけじゃ、ない、から……っ。ほんと、だめ……っ。こうして、うりこの、バイトしてるのも……夫には、まだ、ないしょに、してるんだから……デキ、ちゃったら、いろいろ、こまる、のよぉ……っ」
やはり彼女は頑なに拒絶し、避妊を求めてきた。
陽菜の断固とした拒否に息を吐いた達哉は、不承不承ながら避妊に応じる素振りを見せた。避妊具の封が切られ、達哉が装着している様子を見て取った陽菜は安堵の息を吐く。
そんな彼女のとろとろと蜜を溢れさせる秘唇を、達哉が唐突に弄しながら陰核を舐った。陽菜は突然強烈な刺激が与えられたことで、
「ひぃぁぁっっ……❤ やだ、だめぇ❤ クリっ、そんな、ぺろぺろ、しちゃ、だめっ❤」
思わず身体をびくびくと跳ねさせる。そうして陽菜の注意が肉棒から外れた一瞬の隙を突いて、達哉は一物から素早く避妊具を取り外してしまう。
彼が再び生の肉棒を膣口に押し付けると、陽菜は腰をくねらせながら、物欲しそうな蕩けた表情を達哉に向けてくる。
陽菜の期待に応えるべく、達哉は避妊具の付かぬ一物をゆっくりと彼女の肉壺へと挿し入れてゆく。既に彼の肉棒の虜になってしまっていた彼女は、待望の一物を膣奥に得たことで嬉しそうに身体を震わせて悦ぶ。
そのまま彼が股間を陽菜の尻に打ち付けるようにして抽迭すると、
「あふぅっ❤ あっ、らめぇぇっ❤ おくぅぅっ❤ らめ、らめぇぇ❤ イっちゃうっ❤ すぐ、いっちゃぅぅぅよぉっ❤」
早速彼女は絶頂へと至らしめられ、乱れてしまった。
肉棒に避妊具が付いていない事に気付けていない陽菜は、避妊具が付いている筈という安心感と、いつもより強烈な快感が得られている事で、表情と理性を蕩けさせていた。
「きもちいぃ、きもちいぃ、よぉ❤ おチ○ポ、しゅごい❤ おく、くるのぉ❤ もっと、ごりごり、おく、こすってぇ❤」
陽菜はいよいよ我慢が出来なくなってしまったのか、口の端から垂れてしまっている涎をそのままに、達哉に更なる抽迭を求めてしまう。
彼女の相変わらず肉棒を蕩かせるような膣の咥え込みによって射精感が限界に近付いて来ていた達哉は、陽菜の膣奥に快感で垂れさがって来ている子宮口に肉棒の先端をぐりぐりと擦り付けて彼女にあられもない嬌声をあげさせて悦ばせながら
「どこに、射精して、ほしい?」
膣奥を何度も小突くように腰を振るいつつ、陽菜に問う。
陽菜の身体はこの時、一際大きな絶頂へと昇りつめつつあった。そして達哉に毎度の如く子宮口を開発され続けた結果、避妊具越しにであっても、膣奥で精が迸る感覚で強烈な快感を得る事ができる、深い絶頂に至れるまでになってしまっていた。だから彼女は、
「なか、なかで、だしてぇ❤ お○んこの、おくで❤ おチ○ポに❤ しゃせーされて、おくで、どくどく❤ ってされながら、イきたい、のぉ❤」
自ら尻をくねらせながら彼の股間に密着させて、射精をねだる。
ほくそ笑みながら頷いた達哉は、陽菜の尻に体重を掛けるようにしてのしかかりながら、
「おのぞみ、どおり……ひなちゃんの、なかで、いちばん、おくに、だすから、っ……!」
彼女の最奥に一物を埋め、亀頭を子宮口に擦り付けながら白濁を迸らせる。
「あんっ、イく、イくよぉぉ❤ んぅぅ、っ❤ ふぁ、ぁぅぅぅっ❤ せーし、きたぁ❤ おくで、どくどく、しゃせーきたぁぁ❤ だめ、しゃせーおチ○ポで、イく、イくぅっ❤ ひな、イっちゃう、イっちゃう、よぉぉぉ❤ ん、ぁ、ああぁぁ……❤」
射精を膣奥で受けた陽菜は、達哉と同時に至ったことで、多幸感ですっかり蕩かされてしまっていた。彼女は避妊具が付いているものと信じて疑わず、両手で敷布を掴んで、蕩け切った甘い声を漏らしながら絶頂の余韻へと浸っている。
達哉が満足そうに息を吐きながら肉棒を引き抜くと、大量に射精された精液が秘唇から漏れ出てくる。
それが太腿や敷布へと滴ってゆく感覚を得た陽菜は
「え……っ!? まって、やだ、うそおっ!?」
慌てて身体を起こす。達哉の肉棒の形にはっきりと伸びた避妊具は、射精を終えた彼の肉棒には装着されておらず、彼女が四つん這いになっていた左脇に無造作に放られていた。
「ありゃ、ごめんね陽菜ちゃん。いつの間にかゴム抜けちゃってたみたい」
悪びれもなく舌を出す達哉を
「うそ、なかで、でて……っ……ばか、ばかぁ! なまえっちも、なかだしも、だめって、いったのに……ほんと、しんじられない!」
陽菜は恨めしそうに睨み付ける。しかし、達哉にはそんな抗議もやはり暖簾に腕押しであった。
「ごめんって。でも、陽菜ちゃん、すっごく気持ちよさそうだったけど? それに自分から、中出しがいい、って言ってたしさぁ」
達哉が形ばかりの謝罪のようなものを口にしつつ、ほくそ笑みながら指摘する。陽菜はそれに反論できず、顔を真っ赤にしたまま押し黙ってしまった。
「大丈夫だって、一回や二回で妊娠なんてそうそうないから。それよりもほら……陽菜ちゃんのお○んこは、まだまだ満足してないみたいだよ?」
膨れ面を浮かべる陽菜の頭を撫でながら、達哉は彼女の精を溢れさせている秘唇に指を入れて掻き回す。膣内で先程射精された精液をぐちゅぐちゅと不躾な音を立てながら攪拌された彼女の身体は、
「やだ、なか、ぐちゅぐちゅ、ってしちゃ、だめ、だめぇ❤ せーし、しきゅうに、はいっちゃう、あかちゃん❤ デキちゃうぅ❤ だめ、だめぇぇ❤ しきゅうの、いりぐち❤ やだ、んぅぅぅっ❤ せーし、ぬりこんじゃ、だめぇ❤ また、イく、イくぅぅぅぅっ❤」
彼女の意思に反して、いとも容易く再度の絶頂へと導かれてしまう。
「はぁ、はぁ……っ❤ だめ、って、いったのに……っ❤ こんなに、なんども、せーしで、お○んこ、イかせて……っ❤ ほんと、さいてい、よっ……❤」
何度も強制的に絶頂に至らしめられてしまった陽菜は、ぐったりと身体を弛緩させながら仰向けに寝転びつつ、達哉に再び抗議する。しかし、彼女の表情は蕩け切ってしまっていて、その言葉には説得力は一切なかった。
「もう一度、チ○ポ、欲しくなった、でしょ……?」
「……っ❤」
再び正常位で肉棒を挿入しようとしてくる達哉と、陽菜は目線を合わせようとしない。しかし、この場に於いては、最早沈黙は是と同義であった。
「あひぃぃっ❤ あっ、らめぇぇっ❤ また、なまの、おチ○ポ、はいってきてるっっ❤ らめぇ、らめぇぇぇ❤ おく、しきゅう❤ おチ○ポ、で❤ さっきのせーし、ぐりぐり、ぬりこんじゃ、らめぇぇぇ❤ おふ、おふうぅぅっ❤ お○んこ、こわれ、ちゃうぅっ❤」
すっかり吹っ切れてしまった様子の陽菜は、普段は徹底的に嫌がる接吻すらも彼に呆気なく許してしまっていた。彼女は達哉と舌を絡めながらの性交に溺れ、雌雄を交わらせる事に没頭してゆく。
陽菜のショーツのか細いクロッチは達哉が肉棒を突き込む度に秘唇から漏れ出した精液でどんどん白く汚れてゆく。彼等は最早それを気にするでもなく、終電間際まで身体を合わせ続けていた。
転
その日を境に、陽菜は達哉との性交では避妊の要を口にすることがなくなった。彼女は中出しで相手と一緒に絶頂に至れるという甘美な感覚を忘れられずにいたからだ。それは夫との性交ですら一度も味わう事が叶わなかった、今までは完全に未知であったもの。一度の性交で何度も絶頂に至ってみたいという、誰にも口に出来ないふしだらな強欲を密かに抱いていた陽菜は、達哉との爛れた肉体関係にすっかり溺れてしまっていた。
もしかしたら妊娠してしまうかもしれない、という一抹の不安は未だ陽菜の中には存在する。だが彼女は、毎度それすらを強制的に塗り潰して来る、達哉との性交で毎度受ける膣内射精で得られる強烈な絶頂による快感が、病みつきになってしまっていたようだった。
陽菜はそれが達哉と身体を交わらせた時にしか得られないものであると言う事を、この時点ではっきりと理解していた。
幸いにも未だ妊娠してしまっているという兆候はない。達哉と交わる度に確認している簡易検査でも全て陰性であった。だから陽菜は、まんまと彼の術中に嵌り、油断し切って快楽に溺れてしまっていた。
冬コミが近い年の瀬の或る日。陽菜は久々に夫からデートの誘いを受けて浮かれていた。それもその筈、ほぼ土日出勤が常態化していた康弘が、クリスマスイブの夜だけはなんとか空けたと豪語して来ていたからだった。
夫が指定してきたその日は、陽菜の誕生日であり、かつ彼等の結婚記念日でもあった。昨今寂しさから達哉との性的快楽に溺れ続けていた陽菜は、久々の高揚する気分を得たことで、自身が夫を未だに愛しているのだという事を再確認していた。
陽菜の誕生日である十二月二十四日の夕方。彼女が意気揚々と区役所を定時で退庁した五時半になった時点で、夫からの連絡は一切入っていなかった。彼女が送ったメッセージにも一切既読の証が表示されていなかった。
不安に襲われた陽菜は、電話やメッセージなどの様々な手段で夫に連絡を取ってみる。だがそれらはどれも功を奏さなかった。この時点で、彼女は康弘と全く連絡が取れない状況に置かれていた。
丁度その頃、今年こそは妻との約束を果たすべく奮闘していた康弘は、これさえ終われば、という仕事をなかなか終わせられず、今まさに苦戦している最中だった。
そしてその間にも、彼を便利な残業引き受け屋だと思っている他の同僚から、現在進行形で仕事を丸投げされ続けている状況。
仕事には誠実だが、寧ろ誠実過ぎて周囲がやるべき仕事まで全て引き受けてしまうという、康弘の世渡りの下手さが仇となり、彼はこの時点で妻との大事な約束がある筈のこの日も、一人深夜まで残業せざるを得ない状況が確定してしまっていた。
そんな天手古舞の状況を陽菜がようやく把握するに至ったのは、彼女が退勤してから一時間も過ぎた後。妻からの着信に気付いた康弘が慌てて連絡して来た事によってだった。
退勤した時間に連絡が一切ないという時点で、陽菜は薄々不安に感じてはいた。だが、いざ実際に大きな期待を裏切られてしまったことで、彼女はすっかり落ち込んでしまう。彼女は涙を浮かべながら意気消沈のままに帰路へ就こうとしていた。
そんな陽菜のスマーフォンに、達哉からこれから会えないかという連絡が不意に入る。楽し気なカップルで溢れる市井の様子を眺めては寂しさを募らせて落ち込んでいた彼女にとって、それは本当に思いがけない誘いだった。
だから陽菜は、二つ返事で間男からのそれに応じてしまっていた。
陽菜がいつも達哉との逢瀬に使っているモーテルへと辿り着くと、タクシーで駆けつけたらしい彼が丁度降りてくるところだった。どうやら彼は誰かしらと一晩を過ごそうと志向して、何処もモーテルが満室となるこの時期にわざわざ予め部屋を予約していたらしい。
達哉には数多いるであろうセフレのうち、この時都合よく空いていたのがたまたま自分だっただけなのだろう。それを陽菜自身はっきりと理解していた。
しかし陽菜は、今年こそは、と思っていた誕生日かつ結婚記念日に夫に約束を反故されたことで、そんな彼の現金さを殊更指摘する余裕が無いほどには落ち込んでいた。
塞ぎ込みがちである陽菜の様子から何かを察したらしい達哉は、敢えてその場で口数を多くすることはせず、あくまで丁寧に彼女を予め確保していた部屋へと誘ってゆく。
部屋に入り、いつも通り寝台に腰掛けて隣り合って座ってみても、陽菜はやはり浮かない顔をしていた。そんな彼女の様子から、どうやら親しい間柄の人間のことで何かトラブルがあったようだ、という事を機敏に察知した達哉は、彼女の肩を抱きながら
「なんかすっごい、落ち込んでるけど、どした? 俺なんかでよければ、話くらいなら全然聞くけど」
建前をこじつけて探りを入れてみる。
すると陽菜は、優しくされたことで堪え切れなくなったのだろう。今日が誕生日かつ結婚記念日であって、夫から予め誘われていたのにも関わらず、肝心の彼が深夜まで残業になってしまい、予定を反故にされてしまったという事を目に涙を浮かべながら語り始めた。
それを聞いた達哉は、本格的に陽菜を自分のモノにする好機が到来したのだと把握していた。だから彼は、早速彼女の揺れ動く繊細な乙女心を慎重に読み解きつつ、機敏な行動を開始する。
「そっか、そうだったんだね……。あ、そうだ。じゃあ折角だから俺から一つサプライズでプレゼントしよっかな。ちょっと待ってね」
暫く相槌を打って彼女の話を黙って聞いてやっていた達哉は、思いついた事を口にすると、フロントにルームサービスを依頼し始める。その間も涙を流しながら悲し気に溜息を吐いている陽菜は、彼がモーテルに依頼していた内容をはっきりと把握できずにいた。
暫くすると、二人が宿泊扱いで入る部屋には、豪華な装飾が施された立派なクリスマスケーキが運ばれてきた。更にその上には
「Happy Birthday ひなちゃん」
と銘板されたチョコレート飾りまで載せられている。
突然のことで驚いていた陽菜は、
「まぁ、お誕生日おめでとうと、メリークリスマスってことで。今日がまさか誕生日だなんて知らなかったから……こんなのを即席で用意するくらいしかできなかったけど……ごめんね?」
達哉から意図を伝えられると、彼の心遣いが嬉しかったのか、ついつい嗚咽を漏らしてしまう。彼は涙を流す彼女の肩と背中を抱いて、落ち着くまで頭を撫でてやっていた。
こうして優しく接せられたことで、陽菜の心の中からは達哉に対する嫌悪感はすっかり消失させられてしまっていた。それは彼の行動の意図としては、見込み通りの効果だった。
陽菜がようやく心の靄を吐き出し切って落ち着きを取り戻したことで、二人は達哉が手配した、誕生日ケーキを兼ねたクリスマスケーキに舌鼓を打った。
夫に約束を反故にされたことで発生した空白感を達哉によって満たされてしまった陽菜は、もう何年もこういった誕生日を過ごしていなかったな、と回顧していた。
だから陽菜は、不倫相手の間男との密会である今の状況で、夫との結婚当初よりも大きな幸福感をこの時噛み締めてしまっていた。
すっかり気分良く蕩けてしまっていた陽菜は、自然と達哉の肩にしなだれかかっていた。それが彼女からの好意であると理解した彼は、たまらず彼女の唇を奪いにゆく。それは彼女に拒絶されることなく、二人は自然と舌を絡め始める。
無理矢理関係を結んだ直後の、嫌悪感が勝っていた頃では絶対に許されなかった筈の接吻を嬉々として受け入れ、更には自ら積極的に舌まで絡めて来ている陽菜の様子に、達哉は間違いない勝機を見出していた。
今日こそは陽菜を堕としてみせる。そう決意した達哉は、
「そうだ。この際だから、来週のコミケ前泊の日に、すっごく気持ちよくなれるセックスの方法を試してみない?」
今までのような陽菜が不承不承の心持ちでは絶対に是は得られなかったであろう提案を持ち掛けてみる。
夫自身に直接的な原因はなくとも予定を反故にされるといった康弘の甲斐性のなさに起因する疲れを強く感じていた陽菜は、夫は自分の事など微塵も考えておらず、最早どうでもいいのではないか、とまで考え込む程にはストレスを溜め込んでしまっていた。
それ故に、敢えて優しい一面ばかりをこれ見よがしに見せ付けてくる達哉にすっかり靡いてしまっていた陽菜は、彼からの提案を興味本位で承諾してしまう。
「それじゃ、今日はまず、普通のセックス、しよっか。今日は陽菜ちゃんのこと、たっぷりと癒して可愛がってあげたいからね……」
達哉はそんな陽菜の耳障りが良さそうな言葉を耳元で囁きながら、耳元や首筋に口付けをしながら彼女の衣服へと手を掛けて優しく脱がせてゆく。目を瞑りながら小さく頷いた彼女は、素直に彼のされるがままとなる。
数分のうちに陽菜の衣服は脱がされ、彼女が夫を誘う為に気合を入れて身に付けていた、複数の糸で花柄が色鮮やかに刺繍された透け感たっぷりの紺青色のTバックショーツと、それと対になる意匠のレース生地と花柄の刺繍が多用されたブラジャーが露わになる。
達哉によってあっと言う間に下着姿へと変えられてしまった陽菜は、はにかみながら頬に紅葉を散らしつつ、期待の眼差しを彼に向けていた。
そんな陽菜の可憐な様を目の当たりにした達哉は溜まらなくなってしまったようで、自らもズボンや衣服をいそいそと脱ぎ捨てて全裸となり、彼女の上半身に跨ると、硬くいきり勃った一物を彼女の眼前に晒した。
「ケーキ、すごく嬉しかったから……今日は、わたしが、して、あげるね……❤」
達哉が欲している事を理解した陽菜は、後ろ手を回してブラジャーのホックを外す。肩紐を取り外して転び出た豊満な乳房を露わにさせながら上半身を起こした彼女は、期待でびくびく震えている彼の肉棒を優しく撫で擦りながらそれを自らの胸の谷間へと挟み込む。
陽菜の乳房に挟まれてもなお、渓谷の先に広がる鎖骨の扇状地まで見え隠れする達哉の剛剣の先端を、彼女は舌でちろちろと舐って刺激する。
上目遣いで仰視して達哉が性感を得ている事を確認した陽菜は、優しく微笑みながら羽二重餅のように滑らかで柔らかい乳房を自ら両手で支えて上下に揺らして、乳扱きで彼を悦ばせてゆく。
今までのつれない態度とはうって変わった、献身的かつ積極的な陽菜の奉仕に新鮮味を感じていた達哉の肉棒には、早速精がせり上がって来つつあった。
「ひ、ひな、ちゃん……それ、やばい……きもち、よすぎて、もう……っ」
「んっ、イきそ……? おチ○ポ、しゃせーしちゃいそう……? いい、よ❤ いっぱい、せーし、だしてぇ❤ ひなの、おっぱい、と❤ おくち、で❤ いっぱい……きもちよく、なってぇ❤」
達哉が限界を伝える。陽菜は嬉しそうに頷くと、彼の一物の幹を擦り上げていた乳房を睾丸あたりまで擦り下げて根本を刺激しながら、先走りが浮き出て来ている彼の先端を蕩けた表情のまま咥え込んだ。
「うわ、やば……っ、すご、っ……だめだ、イく……っ」
「ん、んん❤ ん、んぅぅぅ、っ❤」
溜らず達哉は陽菜の喉奥目掛けて精を迸らせてしまう。彼女は肉棒を咥えたまま、先端から噴き出る白濁を受け止めていた。彼女は口腔に溜まりゆく彼の精を、蕩けた表情で微笑みながら、彼に見せ付けるように、ゆっくりと喉を鳴らして美味しそうに嚥下してゆく。
陽菜は達哉の射精が止んだ後も肉棒を愛おしそうに舐ったままだった。乳房も使って、彼の尿道に残っていた残滓も綺麗に吸い出したところで、彼女はようやく一物を開放して
「いっぱい、でた、ね……❤ おチ○ポ、すっごく、きもちよさそう、だったから……せーし、ぜんぶ、のんじゃったぁ❤ はじめて、だったけど……のど、からみついて……❤ すごい、ね❤ なんだろ、からだ、すっごく、あつくなって、きちゃった……❤」
初めての精飲の感想を蕩けた表情のまま語る。妖艶なその様に堪らなくなってしまった達哉は、陽菜を再び寝台へと押し倒す。
「ひなちゃん、もう、ぐしゃぐしゃじゃん……。お○んこどころ、か、パンツまで、ぐっしょり、ぬれちゃってる、し……」
達哉が陽菜のたっぷりと蜜を吸って濡れそぼったショーツのか細いクロッチをずらして秘唇を弄すと、
「はぅ、っ……❤ あの、ね……パイズリ、してる、あいだも……はやく、たつやくんの、かたい、おチ○ポ❤ いれてもらうこと、ずっと、かんがえちゃってて……❤ ん、ぁぁ、っ❤ もう、ゆび、だけ、じゃ、たりない、の❤ おチ○ポ、いれて、ほしい❤ ひなの、お○んこ、おっきな、おチ○ポ、で❤ いっぱいに、してほしい、よぉ……❤」
陽菜は自ら陰核を弄しながら秘唇を指輪が光る左手の人差指と中指で広げて挿入をねだる。
「そんなの、いわれたら……おれ、もう、がまん、できないよ……?」
先程たっぷり射精したにも拘らず再び隆々と勃ちあがった一物の先端を陽菜の秘唇に埋めながら問う達哉に、
「がまん、なんて……しなくて、いい、よ❤ おチ○ポ、いれて❤ ひなの、お○んこで、おチ○ポ❤ いっぱい、きもちよく、なってぇ❤ ん、ぅぅぅっ、はぅ、あぁ、ぁっっ❤」
陽菜は蕩け切った表情で頷く。彼は完全な合意を得た事に満足そうに頷くと、無遠慮に肉棒を彼女の最奥へと突き立てた。
いつもより少しだけ荒々しく、だが唇を合わせて陽菜から差し出されて来た舌を自らのそれで絡め取りながら、達哉がゆっくりと最奥を刺激するように抽迭すると、早速彼女は気持ちよさそうに身体を震わせ始める。
陽菜は既に膣奥を亀頭で小突かれる度に小刻みな絶頂に何度も追いやられているようで、
「おチ○ポ❤ おく、ごりごり、して、きもちいぃ、よぉ……❤ もっと、いっぱい、おく、ついてぇ❤ はぁ、んっっ❤ あぁぁぅっ❤ もっと、すきに、うごいて、いいからぁっ❤ はげしく、してぇ❤ ひなの、こと❤ いっぱい、いっぱい❤ イかせてぇぇ❤」
達哉の身体を両手両足で抱きしめて、更なる抽迭をねだってくる。
彼も今まで経験する事が叶わなかった、陽菜の性欲が前面に押し出された貪欲な性交を目の当たりにして、精を搾り取られそうになっていた。全力で自身の射精を促してくる彼女の身体に執拗に高められ続けている彼は、再び射精感を堪え切れなくなりつつあった。
「はぁ、はぅぅ、っ❤ ん、んぁぁ、っ❤ たつやくんの、おチ○ポ❤ びくびく、って、してるぅっ❤ せーし、でちゃいそう、なんだぁ❤ ひなの、お○んこ、で❤ いっぱい、きもちよく、なって、くれてる、んだぁ……❤ なんだろ、すっごく、うれしい……っ❤」
「ひなちゃんの、お○んこ……いつも、より、すごすぎて……やばい、から……っ」
陽菜が察して膣で肉棒を締め付けながら訊ねて来る。達哉は限界を素直に認めつつ、突き込む角度を前傾に変えて射精の態勢に入る。
「なか、なかで、だしてぇ❤ たつやくんの、おチ○ポ、と❤ いっしょに、イきたい❤ ひなの、お○んこの、おく、に❤ いっぱい、せーし、しゃせーされて、イきたいのぉ❤ あっ、ああっ、イく❤ もう、ひな、イっちゃう、イっちゃう、からぁ❤ キス❤ キス、しながら、だしてぇ❤ せーし、お○んこの、おくに❤ いっぱい、だして、だしてぇ❤ ん、んんっ❤ ん、んふぅぅぅ、っ❤ ひぁぅ、ふぁ、ぁぁぁっ❤」
二人は絶頂に至る瞬間、陽菜の要望通りもう何度目かも分からぬ舌を絡めた接吻を交わす。その状態で彼等は動きを止めた。その間、互いの性器だけが体液を交わらせるべくどくどくと脈動し続けていた。
「ん、ふぅ……っ❤ はぁ、はぁっ……❤ しゅごい、いままでで、いちばん、きもちいいっ、イきかた、しちゃったぁ❤ たつやくんの、おチ○ポ、で❤ せーし❤ なかだし、されて、イくの❤ きもちよすぎて、ひなの、お○んこ❤ とろけ、ちゃってる、よぉ❤」
まだ絶頂の余韻で震える達哉の肉棒を膣奥深く咥え込んだまま、陽菜は至高の絶頂に至れたという感想を漏らしていた。
それは達哉としても同意だった。今まで抱いて来たどんな女の膣よりも、陽菜の名器は勝っている。彼はこの時それを、身を以て実感していた。
「でも、きっと……二十九日にするセックスは、今日のよりもすごい筈、だから……。だから、さ。今日のセックスの気持ちよさを……しっかりと覚えておいてね?」
達哉は陽菜の膣から半勃ちとなった肉棒を引き抜きながら口にする。栓を失った彼女の秘唇は早速彼が先程大量に注いだ精をとろとろと溢れさせる。それは彼女の紺青色のショーツのクロッチを白く染めながら滴り、やがて寝台の敷布に白濁の水たまりを形成した。
陽菜は自らの秘唇やショーツのクロッチにこびりついた、指で抓める程粘着いた濃い精液を、夫との婚姻の証が付く左手で掬いあげてみる。
「えへへ、せーし、いっぱい、なかだし❤ されちゃった……❤ すっごく、きもち、よかったぁ……❤ でも、こんな、すごい、えっちより……もっと、すごいの、なんて……わたし、イきまくっちゃって……ぜったい、こわれちゃう、よぉ……❤ ちょっと、こわい、けど……すごく、どきどき、する……❤」
指輪も含め左手全体にどろどろと付着した間男の子種をまじまじと眺めながら、陽菜は独り言ちる。その彼女の蕩け切った表情には、次回に向けての期待がはっきりと込められていた。
翌日のクリスマスの夜。陽菜は達哉から連絡を受け、再び昨晩と同じモーテルの一室に呼び出されていた。彼女の夫は相変わらず仕事に忙殺されている。だから、彼女が間男の為に予定を空けるのは造作もない事であった。
「えっ、あの……達哉くん……? もしかして、今日も、いっぱい、えっち……しちゃう、の……?」
昨晩は朝までたっぷり彼と身体を交えたばかり。流石に陽菜としても毎晩あのような激しい性交をしてしまったなら体力や気力が尽きてしまいそうだと感じていた。だから、達哉からの呼び出しの意図が読めず、部屋に入るなり開口一番にそれを訊ねてみていた。
「いや、今日は流石にお休みだよ。俺も、昨日陽菜ちゃんに絞り尽くされて、すっからかん、だし……」
陽菜の心配に彼は首を横に振る。本日の性交が休みである理由が、昨晩の濃厚な情交が影響を及ぼしていることにも一端があると達哉が口にした。
それの指摘で、昨晩はどろどろに蕩けてしまうまで達哉と身体を交えていたという事をはっきりと思い出してしまったらしい陽菜は、顔を真っ赤に染めて俯いてしまう。
「えっとね、実は今日呼び出したのは、これから四日程、前泊の日の最高に気持ちいいセックスの準備の為に、あることに付き合ってほしくってさ」
達哉が計画していたのは、四日間に亘って互いに性感を高めつつも性交自体は我慢して、五日目に蓄積されていたそれを解放して貪るように身体を交えるという焦らしプレイ。所謂「ポリネシアン・セックス」というもの。陽菜も名前だけはどこかで聞き覚えがあった。
達哉が今日ここに陽菜を呼び出したのは、その準備段階である第一日目の行為に至るためだった。その具体的な内容を聞かされた彼女は早速頬に真っ赤な紅葉を散らす。
「えっと……服とブラだけ、脱げば……いいの……?」
「恥ずかしければ、それだけでも。ただ、すっごくじれったいらしい、から……パンツが、濡れてぐしゃぐしゃになるのが、嫌だったら、裸になったほうが、いいかも」
「ううっ……。じゃあ、ぬ、ぬぎます……」
ショーツのみの姿まで脱衣し終わっていた陽菜は、既に全裸となっている達哉からの助言を受けて、フリルとレースと菊の花弁を模した刺繍が多用された勿忘草色のショーツをいそいそと脱ぎ去ると、先に外していたブラジャーの上にそれを置いた。
互いに生まれたままの姿となって準備を整えた二人は、早速寝台に横たわると、ゆっくりと抱き合って肌を擦り付け合う。
「今日はお○んことか、おっぱいとかを触ったりとか、キスとかも何もせず、抱き合ったり頭を撫でたりして、一時間くらい過ごす感じ、だそうだよ」
「そう、なんだ……。何か、たまにはこういうのも、悪くない……かも?」
夫とすらも裸でこんなにじっくりと抱き合った事がなく、どれもこれも初めての経験である様子の陽菜は、達哉が自らにしているように、おっかなびっくりながら、彼の紙や首筋に優しく触れてみる。すると彼の身体は擽ったそうにびく、と震える。
「達哉くんも、こうされると、気持ち、いいんだ……?」
「まぁ、うん……。すっごく、じれったいけどね」
「そう、なんだ……❤ ふふ、なんだか、かわいい……❤」
二人は初めての試みを行っているという事もあって、少しぎこちないながらも、会話を重ねながら、互いの身体の普段触れないようなところに至る隅々までを愛撫し合ってゆく。 そうして一時間も肌を重ねていると、二人は性感からすっかり息を荒げてしまっていた。
「はぁ、っ❤ これ……すごい、ね……❤ きをつけないと……ほんと、えっち……シたく、なっちゃいそうっ……❤」
「ほんと、それ……。ひな、ちゃんも……お○んこ、さわってないのに、とろとろ、あふれて、シーツが、ぬれちゃってる、し……」
陽菜が口にした感想に頷きつつ、達哉は彼女の股間の様子を、乳房に負けず豊満な彼女の尻を優しく撫でながらに指摘する。途端、彼女は赤面して涙目になってしまった。
「うぅ、っ……。でも、たつや、くん、だって……おチ○ポ、ばっきばき、だよ……❤」
「そりゃ、こんな、びじょ、と……はだか、で、だきあって、たら……がまん、するので、せいいっぱい、よ……」
陽菜も仕返しとばかりに達哉の鼠径部や臀部を優しく撫でながら指摘してやる。彼の肉棒は今にも触れそうな彼女の手から与えられる刺激を欲して、びくびくと震えていた。
「さて、そろそろ、おわり、だね……」
「うう……っ❤ こんな、ちゅうとはんぱ、な、じょうたいで、おわり、だと……ほんと、おかしく、なっちゃいそう……っ❤」
「一人でシちゃうのも、禁止、だからね……?」
「うぅぅ、そんなの、つらすぎる、よぉ……❤ ん、っ……❤ お○んこ、ふいても、ふいても……ぬるぬる、だしっ……❤」
陽菜から身体を離した達哉は、性感を堪えて辛そうな溜息を吐いた。彼女も名残惜しそうに身体を起こすと、愛液でぐしょぐしょに濡れてしまった股間を備え付けのちり紙で拭いながら、枕元にまとめてあった下着類を着用し直し始める。
「うぅぅ……っ❤ せっかく、ぬいでた、のに……やっぱり、ぱんつ❤ ぐしゃぐしゃに、なって、きちゃった……っ❤」
着衣した陽菜が、艶のある溜息を吐きながら口にする。達哉としても、今すぐ彼女を再び寝台に押し倒したいという衝動を堪えるので精一杯であった。
二日目以降の準備は達哉の仕事場を兼ねた自宅で行う事となった。この日はどうやら仕事場である区役所から直行してきたらしい陽菜は、新刊に付録させるおまけのコピー本の原稿に取り掛かっている家主を尻目に、
「さき、ふく、ぬいじゃってる、ね……❤ しごとちゅう、も……お○んこ、ぐっしょり、で❤ ほんと、やばかった、よぉ……❤」
足早に寝室へと至ると、服を脱ぎ始める。陽菜が下着姿まで脱ぎ終わったところで、達哉も作業に区切りが付いたのか、彼女の許までやってきて、そそくさと脱衣を開始する。
「陽菜ちゃん、でも、パンツ、そんなに、濡れてなくない?」
先程の彼女の言によれば、秘唇から蜜が溢れ出て止まらなかったという事であったが、陽菜の藍白色の薄布に植物を象った刺繍が入った白いレース生地が縫い付けられている可憐なショーツは、達哉の見た目ではクロッチがやや湿っている程度で収まっているようだ。
「ここまで、すごい、なんて……❤ おもって、なくてっ❤ だから、かえの、ぱんつ❤ もって、なかったから……❤ ちょっと、こまっちゃって……❤ ルールいはん、かも、っておもったけど……これ、つかっちゃった❤」
頭上に疑問符を浮かべている達哉に頬を赤らめながら頷いた陽菜は、種明かしとばかりにショーツを彼の眼前でゆっくりと脱いでゆく。すると、彼女の秘唇からは一本の糸のようなものが垂れ下がっていた。
「な、なるほど。タンポンか……」
「ん……❤ これ、いれてないと……ぱんつ❤ すぐ、だめになっちゃいそうで……っ❤ あさから、たいへん、だったんだ、よ……❤」
脱衣が完了した達哉に抱き付いた陽菜は、先に今日解禁される行為の内容を彼から聞いていたから、早速彼の唇を優しく奪う。
二人はそれが舌を絡めた接吻に発展しないように気を使いながら、寝台へと縺れ込む。
昨晩と同様、会話を交わしながら互いの身体の隅々までを愛撫し合って、時折啄むような口付けを交わす。たったそれだけである筈なのだが、達哉も陽菜も今日はたかが十五分程で呼吸を乱してしまっていた。
「うぅぅ、っ❤ じれったい、よぉ……❤ えっち❤ したく、なっちゃう、よぉぉ❤」
陽菜はもじもじと閉じた内股をもどかしそうに揺すっている。縛りがなければ、今すぐにでも自慰を始めてしまいかねない。彼女はそんな蕩けた表情を見せていた。
彼女の秘唇は止め処なく蜜を溢れさせている。陽菜は膣に生理用品を挿入したままにしている。にも拘らず、寝台の敷布は達哉から受けた愛撫によって秘唇から零れ出た彼女の愛液ですっかり濡れてしまっていた。
しかし、悶絶していたのは無論陽菜だけではなかった。
「ううっ、ひな、ちゃん……そこ、はっ……」
「おチ○ポ❤ すっごく、きもちよさそう❤ ふふ、ここ……❤ ちゅっ、ってすると❤ びくびく、ってうごいちゃうんだ❤ さきっぽ、から❤ おしるも、でちゃってて……❤ かわいい……❤ ふぐり、は、だめ、だけど❤ あしの、つけねなら、おっけー、よね❤」
仕返しとばかりに、陽菜によって身体の隅々を接吻しながらに愛撫されてしまった達哉も、油断すれば全く肉棒を触られていないにも拘らず、射精寸前のところまで追い詰められていた。
彼等がそうしたせめぎ合いをしているうちに、二日目も打ち切りの時間となっていた。
二人はあと三日も耐えられるのだろうか、という一抹の不安をそれぞれ抱えたまま、ひとしきり名残惜しそうに溜息を吐くと、乱れた呼吸を整えながら下着や衣服を着用し始めるのだった。
翌朝以降、陽菜は遂に生理用ナプキンを貼り付けたサニタリーショーツを履いて出勤するという、ある種の裏技を使わざるを得ない状況に追い込まれていた。最早タンポンでは役不足だった。
官公庁の仕事納めは二十八日。ポリネシアン・セックスの四日目まで彼女は出勤せねばならない。だから彼女は、最早形振りを構ってはいられなかったのだ。
三日目からは舌を絡めた接吻と、性器と乳房など敏感な部分以外への唇での愛撫も可能となった。この日も夜に達哉の自宅で落ち合った二人は、早速待ち侘びていたとばかりに舌を絡め、愛情を表現し合いながらの接吻に没頭している。
「はぁ、はぁっ……。もう、もうまてない、よぉ……❤ お○んこ、に❤ たつやくんの、おっきな、おチ○ポ❤ ほしい、よぉ……っ❤」
陽菜が表情を蕩けさせたままに挿入をねだる。だが達哉は彼女の要求には応えず、首筋や耳を啄んで彼女に容赦なく快感を与えてゆく。彼が内股や腿へ舌を這わせると、
「やっ、だめ、だめっ❤ うそ、イく……っ❤ やだ、ひな、イく、イっちゃう……っ❤ ん、んぅぅぅ、っ❤」
遂に陽菜は身体を震わせて絶頂に導かれてしまう。
「はぁっ、はぁっ……❤ もう、っ……だめ、って、いったのに……っ❤ おっぱい、も……お○んこも……いっさい、さわられて、ないのに……❤ からだ❤ キスされる、だけで……イっちゃったぁ……❤」
陽菜は身体をびくびく、と跳ねさせながら、触られてもいない秘唇から蜜をとろとろと溢れさせて絶頂の余韻に浸っていた。
そんな蕩け切った彼女の様を目の当たりにした達哉は、身体の芯が熱くなってゆくのを感じていた。彼もまた、今すぐ陽菜を押し倒してしまって、熟れた肉壺に滾った雄を突き込みたい、という衝動を我慢するので必死だった。
「また、おかえし、してやるっ……❤」
意固地になった陽菜が反転攻勢に出る。彼女は昨日発見したばかりの、達哉の弱点であるらしい、いきり勃つ肉茎の傍の、鼠径部や内腿に舌を這わせてゆく。彼もこれにはたまらず、身体をびくびくと跳ねさせてしまう。
既に禁欲が限界を迎えつつあった達哉と陽菜は、あと二日耐えれば、と考えることで、何とか気力を振り絞って互いの身体に性感を叩き込む事に集中することが出来た。
四日目。陽菜はこの日、朝の起き抜けから性欲から達哉の逞しい肉棒を欲して暴走しがちな身体を理性で抑えることに苦心していた。
達哉に抱かれて膣内射精を受けるという生々しい明晰夢を見た陽菜が飛び起きてみれば、彼女が就寝前に履き替えていた、寝間着用で色気が抑えめである、綿生地で出来た空色のローライズショーツが、再用に耐えられない程ぐしょぐしょに濡れてしまっていた。
寝る前に予め生理用ナプキンを張り付けていたにも拘らず、淫夢を見てしまったことで、陽菜の秘唇から止め処なく溢れた蜜が、それを貫通して惨事を引き起こしていたのだった。
無論、夫婦の寝室の夫と共用している寝台の敷布も、陽菜が寝ていた部分だけ溢れ出た蜜で濡れ、まるで失禁をしてしまったかのような有様。最早洗濯は免れないといった状態だ。
夫に気付かれないようにそれらの後始末をするという、余計な手間が加わる破目となったことで、陽菜は遅刻が許されない仕事納めの日であるにも拘らず、朝が慌ただしくなってしまっていた。
そして今年最後の出勤日の最中も、陽菜は達哉と心行くまでセックスをしたい、という性欲にすっかり支配されてしまっていた。
陽菜の下半身は最早理性で抑え付ける事は限界であると言わざるを得ない状況だ。この日、彼女は用を足しで席を立つ度に、蜜が溢れて使い物にならなくなった生理用ナプキンを交換しなければならなくなってしまっていた。
今日の夜の愛撫では性器以外の全ての箇所への愛撫が解禁される。陽菜はそれに耐えきる事が果たして可能なのだろうか、という不安を抱えたまま、今年最後の奉職に何とか集中する事が精一杯であった。
結局陽菜が今日仕事中に消費したナプキンは、多めの日の夜用のものを五枚。陽菜自身、実際の生理でもこのような消費量にはなったことは未だかつて経験がない。
陽菜は、五回目のナプキン交換の際に自身の身体がそれ程までに間男の肉棒を欲してしまっているという事を悟ってしまい、
「おチ○ポ❤ はやく、ほしい、よぉ……っ❤ わたし、もう、たつやくんの、おチ○ポのことばっかり❤ かんがえちゃって、る……❤ わたしの、からだ❤ もう、じらされ、すぎて……おかしく、なっちゃった、みたい……❤」
悩まし気な艶のある溜息を吐きながら独り言ちていた。
仕事納めを終えて定時退庁した陽菜は、足早に達哉の自宅へと急いでいた。彼女は最早肉欲以外の事を考える事ができない程に追い詰められていた。
だがどうやら、そういう性欲を持て余してしまっている状況下にあったのは、陽菜だけではなかったようだ。彼の自宅に辿り着いた彼女は、出迎えを受けるや否や、彼に抱きしめられ、唇を奪われていた。
達哉の突然の行為にも陽菜は驚きすらせず、蕩け切った表情のままで抵抗を一切しなかった。二人はそのまま舌を絡め、互いの身体をまさぐり始める。
陽菜のブラウスを開けさせた達哉は、彼女の赤い糸で蔦の葉や茎が乳房を包むカップの付近を中心に刺繍された清楚な意匠の、白色の薄布とレース生地で形作られたブラジャーを外しにかかる。
達哉の手が柔肌に触れる度、気持ちよさそうに身体を震わせている陽菜も、彼のその動きに合わせて、彼の衣服に手を掛ける。彼女は時折蕩け切った眼差しで彼を見つめながら、首筋や鎖骨に接吻の雨を降らせつつ、シャツやズボンを丁寧に脱がせてゆく。
互いに下半身の下着のみという格好となった達哉と陽菜は、脱ぎ散らかした衣服をそのままに、ここ数日に亘って肌を重ねる為に使っている、彼の寝室の寝台へと誘い合わせて移動する。
先に下履きを脱いで全裸となり寝台に腰掛けた達哉に見せ付けるかのように、陽菜はゆっくりと先程玄関で脱ぎ捨てたブラジャーと同じような意匠の刺繍がたっぷりと施された、一見生理用には見えない白磁色のサニタリーショーツを、ゆっくりと膝まで擦り降ろす。
陽菜の秘唇とショーツの三重布となったクロッチに貼り付けられていたナプキンとの間には、彼女の膣奥から分泌されたものであろうと思しき、粘着いた愛液による糸が何本も引いていた。ナプキン自体は最早使い物にならない程ぐしょぐしょに湿ってしまっている。
「はぁ、っ……❤ これで、ろくまいめ……っ❤ さっき、でるまえに、トイレで、とりかえて、きた、ばっかり、なのに……❤ おおいひの、よるようの、やつ、なのに……❤ もう、こんなに、ぐしょぐしょ❤ すぐ、だめに、なっちゃうの……❤」
陽菜は頬に真っ赤な紅葉を散らしながら、昼間から耐えがたい程の性欲に襲われていた事を明かしつつ、ショーツを足元に落として生まれたままの姿となる。そんな彼女の様を、生唾を呑み込みながら眺めていた達哉は、刹那に再び彼女を抱きすくめて唇を奪っていた。
彼等はそのまま寝台へと縺れ込む。早速達哉は陽菜の乳房へとむしゃぶりついて乳首をゆっくり優しく、だが少々荒々しく舌で愛撫する。彼女は待ち侘びていた久方ぶりの直接的な性感に嬉しそうに嬌声をあげる。最早彼女の身体は何処も彼処も性感帯と化していた。
だから達哉が陽菜の身体に接吻の雨を降らせる度に、彼女は小刻みに絶頂へと至って、身体をびくびく、と跳ねさせていた。
「も、もう……イきすぎて……おかしく、なりそう……っ❤」
達哉から三十分程もねっとりとした執拗かつ濃厚な愛撫を受けた陽菜は、股間から愛液を止め処なく溢れさせたままに放心していた。彼女が横たわる寝台の敷布は、最早洗濯を免れないような状態だ。
「これで、おチ○ポ❤ お○んこに、はいって、きちゃったら……❤ どうなっちゃう、のかな……❤ やぁっ、だめ……かんがえただけで、また……イくぅぅっ❤ んぅぅっ❤」
遂に陽菜は、達哉の肉棒が挿入されたらどうなるか、という想像だけで絶頂に至ってしまう。その淫靡な様を間近で見続けていた彼も、興奮冷めやらず剛剣を硬く滾らせていた。
達哉もまた、直接的な性感を求めて疼く身体と今すぐ陽菜を押し倒したいという欲望を少しばかり残った理性で抑えるのに必死だった。
「いよいよ、明日は……えっち、できる、よ……」
「うん、うんっ……❤ まちどおし、すぎる……よぉ……❤」
彼等は互いに挿入を我慢しながら、舌を絡めた接吻に熱中している。
いよいよ明日は「最高のセックス」が出来る約束の前泊の日。陽菜は既に夫に
「明日は東京の友人の自宅に泊まって、翌日も帰りは遅くなる」
と嘯いて予定を伝えており、準備は万端だった。
前泊の当日になると、陽菜は最早達哉の肉棒の事以外の事を考えられない程には、性欲が限界に達していた。
やはりあの一件以来、どうもうだつが上がらない陽菜の夫康弘は、今年も年末進行で辛うじて大晦日に何とか帰宅できるかどうかの瀬戸際であるようだ。それすら最早期待もしていなかった彼女は、達哉と過ごせるこの二日間が楽しみでならない様子だった。
昨晩達哉の自宅からの帰り際にドラッグストアに寄って新たに得ていた厚手の生理用ナプキンは、既に袋に入っていた全容量の半分程が陽菜の秘唇から期待で溢れる愛液によって使い物にならなくなってしまっていた。
陽菜はそんな中でも着替えと翌日の本番に備えた下着等の準備物を携えて、電車に揺られて国際展示場駅を目指していた。
達哉との待ち合わせ場所は前泊するホテルの一階に店舗を構える大手ハンバーガーショップの店内飲食コーナー。彼は事前搬入などの諸準備があるため、十六時まで不在である。
陽菜は秘唇から期待で蜜が溢れ出て来ている事を自覚して艶のある息を吐き出しながら、達哉の到着を、首を長くして待ち侘びていた。
夕刻。待ち合わせ場所に現れた達哉と共に、ビッグサイトの目の前にあるホテルに投宿した陽菜は、荷物を置くのもそこそこに、早速彼と口付けを交わし始める。
「もう、ぐっしょぐしょじゃん……。さっき、チェックインする前にも、コレ、交換してたでしょ……? それなのに、もう吸い切れないほど、パンツまで、濡れてるよ……?」
陽菜の股間をまさぐっていた達哉が、サニタリーショーツに貼り付けられたナプキンと、それから蜜が貫通してしまったことで少し湿ってしまっているクロッチの様子を指摘する。
頬を紅く染めながらそれを認め小さく首肯した陽菜は、
「たつやくんの、おチ○ポ❤ いれて、ほしくって❤ もう、がまん、できないのぉ❤」
同じく期待でズボンの中で鎌首を擡げている達哉の一物に触れながら、彼の耳元で蠱惑の文言を囁く。
「それじゃ、明日の予行練習しよっか……?」
達哉からの提案に嬉しそうに頷いた陽菜は、彼から受け取った新調された衣装と、ウィッグといった小物類を携えて、浴室へと消えてゆく。
陽菜が湯浴みを終えて浴室から出たのを確認して達哉が、同じく身体を清めようと脱衣所へと向かうと、彼女は「変身」の為の準備中だった。
「もうちょっと、まっててね……❤」
これからの展開を期待して、呼吸を乱している陽菜の様子を目の当たりにした達哉は、やはり肉欲ではち切れんばかりにいきり勃った肉棒の暴発を抑えるのに必死だった。
湯浴みを終えて先に浴室を出た達哉が腰にバスタオルを巻いた姿で寝台に腰掛けて期待で身体を揺すっていると、
「お、おまたせ……❤ にあってる、かな……❤」
鍵山雛の衣装に身を包んだ陽菜が、はにかみながら現れてくる。
陽菜の問いに大きく頷いた達哉は、思わず彼女の身体を抱きしめてしまっていた。そんな彼の行動に、
「もう、っ❤ がっつき、すぎ❤」
彼女も満更でもなさそうな照れ笑いを浮かべる。
二人は再び舌を絡めた濃密な接吻を繰り返しながらダブルサイズの広々とした寝台へと縺れ込む。
「あれ、今日はタイツなんだ……?」
達哉が早速衣装の深緋色の特徴的なスカートを捲って、彼女の下半身の様子を確認しながら問う。
陽菜が着用していたショーツは以前達哉が渡した、か細いクロッチの二重布以外は肌色が透けて見える黒いレース生地で出来ている、男性の劣情を誘うためだけに存在するような布面積が極端に少ない妖艶なTバックショーツだった。
だが陽菜は明日本番で着用する筈のガーターベルトではなく、自身が自宅から履いて来ていたタイツを、腰の両脇のリボンで着脱可能な仕組みとなっているショーツの上から身に付けていた。
「だって、ほら……❤ どうせ、やぶいちゃったり、よごれちゃったり、するんだろうし……っ❤ これは、もう、ダメになっちゃっても、だいじょうぶな、やつだから……❤」
陽菜は期待から蕩け切った表情のまま、敢えてタイツを履いていた理由を口にする。その用意周到さに唸った達哉は、今回発刊する同人誌で没にした構図を試みることをふと思いついて志向した。
達哉は陽菜のスカートを脱がせてしまうと、彼女の身体のあちこちに触れつつ接吻を交えながら、タイツを破くのではなく敢えて左足だけ脱がせた「片足タイツ」の状態にして、仰向けに横たわらせる。
「なんだか、えっちするの……❤ ひさびさ、で……ちょっと、はずかしい、な……❤」
久々に達哉に見下ろされる形で組み敷かれた陽菜は、頬に散らした紅葉の色を濃くしながら、伏目がちになる。
そんな仕草に堪らなくなってしまったのか、達哉は陽菜の秘唇を覆うか細いクロッチを引っ張りながらずらして、露わになったとろとろと蜜を溢れさせている彼女の膣口に、滾った一物の先端を埋め込ませる。
肉棒が侵入を果たそうとする刹那、陽菜は
「たつやくんの、おチ○ポ❤ ずっと、まちどおしかった、のぉ❤ ひなの、お○んこ❤ かたくて、おっきいおチ○ポで、いっぱいに、してぇ❤」
達哉を抱きしめつつ、呼吸を乱したままに彼の耳元で囁く。彼は溜まらず無遠慮かつ一気に陽菜の膣奥へと滾った一物を挿し入れた。
二人共、四日間も焦らしに焦らしを重ねた上での挿入だった。当然互いに「ポリネシアン・セックス」は初体験である。だから、今生経験した事のないような、強烈な快感が彼等の身体には襲い来る。
陽菜はあまりもの快感に
「なに、これ、っ……❤ いれた、だけで……イっちゃって……っ❤ こんな、きもちいぃの、はじめて……っ❤ たんじょうび、の、えっち、よりも❤ きもち、いい、よぉ❤」
挿入されただけで絶頂に至ってしまうという初めての体験に目を白黒させている。
達哉も処女の膣のようにきつく締め付けてきながらも、膣奥で亀頭をねっとりと咥えて射精を促すかのように蕩かしてくる彼女の名器の具合に、挿入しただけで果てそうになっていたが、何とか暴発だけは避けようとぎりぎりのところで耐えていた。
実は今日は、陽菜自身も今まで大丈夫だからと高を括って把握を失念していたことで気付けてていないようだが、彼女は排卵日の真っ最中で先走りの精液が膣内に入っただけでも妊娠の危険がある、所謂「危険日」である。
今回の「ポリネシアン・セックス」は、達哉が陽菜の定期的な生理周期から排卵日を割り出した上で、周到に日程を調整していたもの。
つまるところ、今日の性交は、達哉による陽菜の略奪的な孕ませ計画の、最終総仕上げであった。そんな謀略が企まれていたとは微塵も気付いていない様子の彼女は、
「はやくぅ❤ はやく、うごい、てぇ❤ おっきな、おチ○ポで❤ ひなの、お○んこ❤ すぽずぽ、かきまわしてぇ❤ いっぱい、いっぱい❤ きもちよく、してぇ❤」
腰を自ら動かして抽迭をねだる。
「そんな、こし、うごかしたらっ……おれも、もう、イっちゃいそう、でっ……」
達哉が偽りなく限界を口にする。すると、陽菜は蕩け切った表情のままで
「いい、からっ❤ お○んこの、おく、で❤ いっぱい、がまんしたせーし❤ しゃせー、しちゃっても、いいからぁ❤ いっぱい、きもちよくなって、いいからぁっ❤ たつやくんの、かちかちの、おチ○ポで❤ ひなの、お○んこ❤ いっぱい、ずぽずぽ、してぇ❤」
中出しを是認する言葉を吐いてしまう。
「もう、とまらないから、なっ……! いっぱい、つきながら……ひなちゃんの、いちばんおくで、なかだし、するから、っ……!」
達哉が膣内射精を宣言しながら最早止まる気のない抽迭を開始する。陽菜は嬉しそうに二度頷くと、彼の背中と腰を自らの両手両足で抱いて、同時に絶頂に至る事を欲して彼の股間に自らの股間を擦り付け、更なる抽迭をねだる。
「もう、イく、からっ……おくに、チ○ポ、くっつけたまま、なかだし、する、からっ!」
「きて、きてぇぇ❤ お○んこの、おく❤ ん、そこぉ❤ そこに、せーし❤ いっぱい、しゃせーしてぇ❤ ひなも、イっちゃう、イっちゃう、からぁ❤ しきゅう❤ たつやくんの、せーしで、たぷたぷに、なるまで❤ しゃせー、してぇ❤ なかだし、せーしで❤ ひなの、こと❤ いっぱい、イかせてぇぇ❤」
二人はそのまま互いの股間を我武者羅にぶつけあって快感を分かち合いながら同時に絶頂へと至った。
「しゅごいぃ❤ しゅごい、よぉ❤ イってる、お○んこに❤ どぷどぷ、って、せーし、でて、るぅ……っ❤ おチ○ポ、びくびく、って❤ するたびに、お○んこも、イっちゃってる、よぉ❤ お○んこの、おく、で❤ なかだし、されるの❤ きもちいぃ、よぉ❤」
「まだまだ、デキそうだから、このまま、抜かずに、イくから……っ」
「ん……っ❤ きて、きてぇぇ❤ こんど、は❤ キス、キスしながら、いっぱい、ずぼずぼ❤ お○んこ、かきまわしてぇ❤ ん、んむぅぅっ❤ ん、ふぁぁっ❤」
二人はどちらともなく唇を合わせ、舌を絡めた接吻を交わしながら、抽迭を再開する。彼等は互いを蕩かすかのように雌雄を交わらせて、数日我慢していた性欲を発散させるが如く、懸命に腰を動かして快感に溺れてゆく。
「ひな、ちゃん……また、おくで、だす、よっ……っ」
「きて❤ だして、だしてぇ❤ ひな、も❤ また、イっちゃう、イっちゃう、からぁ❤ キス❤ キス、しながら、しゃせー、してぇ❤ せーし、お○んこの、おくに❤ どぷどぷ、だして、だしてぇぇ❤ ん、んんっ❤ ん、んふぅぅぅ、っ❤ ひぁぅ、ふぁ、ぁぁぁっ❤」
再度の膣奥で達哉の精を受けた陽菜は、嬉しそうに表情を蕩けさせて悦ぶ。彼女は焦らしに焦らされた上で、子宮口に目掛けて連続での膣内射精を受たことで、子宮に精が染み込んでくる感覚もはっきりと自覚させられ、すっかり乱れてしまっていた。
数度に亘って抜かずに雌雄を交わらせていたことで休憩を欲した達哉が、陽菜の膣内に未だ滾ったままの肉棒を埋めたままで尻餅を搗く。すると自ら鍵山雛のコスプレ衣装を開けさせて、豊満な乳房を丸出しにした状態の彼女がが、彼を押し倒して上に跨ってくる。
「もっと、もっとしてぇ❤ たりない、お○んこ、たりない、のぉ❤ もっと、おチ○ポで、いっぱいにして❤ しきゅう、たぷたぷに、なるまで❤ せーし、ほしい、のぉ❤」
陽菜は欲望を口にしながら体位を入れ替えた事による締め付けで再び硬く滾った達哉の一物を最奥まで迎え入れる。彼女が腰をぐりぐりと擦り付けるように遣うと、先程まで注がれ続けていた精液が、彼女の愛液と交じり合った状態で彼等の結合部から溢れ出て来る。
溢れ出た二人の交じり合った体液は、彼女が履いたままのショーツのか細いクロッチや寝台の敷布をぐしゃぐしゃに汚しつつあったが、陽菜はショーツのサイドリボンや丸見えとなった豊満な乳房がふりふりぷるぷると揺れてしまう程の勢いで懸命に腰を浮沈させる。 快感を貪欲に得ようとする、陽菜の容赦ない腰遣いに、達哉の肉棒は耐え切れず小刻みに精を吐き出し続けていた。
既に陽菜は排卵を迎えていた。その命の源は、今まさに達哉の精による蹂躙を受けている真っ最中だった。
「ひな、ちゃん……そんなに、したら……また、おく、で……いっぱい、でちゃう、って……っ」
「いい、よぉ❤ せーし、いっぱい、だしてぇ❤ ひなの、お○んこの、おく❤ しきゅう❤ たぷたぷになるまで、せーし❤ そそいでぇ❤ おチ○ポ❤ しゃせー、してぇ❤ わたしも、また、すごいの、きちゃい、そう、なのぉ❤ たつやくんの、たくましい、おチ○ポ、で❤ また、びくびく、イっちゃう、からぁ❤」
達哉が再度の大量射精を警告する。陽菜は嬉しそうに再度の膣奥での射精をねだった。懸命に腰を浮沈させ、精液を絞り取らんとする彼女の腰遣いに屈してしまった彼は、
「イ、イく、っ……!」
最早何度目かも分からぬ絶頂へと導かれた。達哉の先端からは亀頭が密接している陽菜の子宮口目掛けて、更に大量の精液が迸ってゆく。
その刹那、陽菜の子宮の中で遂に達哉が放った数億もの精のうちの一つと彼女の命の源が邂逅を果たし、受精が成立していた。
「はぁ、はぁっ❤ しゅごい、しゅごい、よぉ……❤ お○んこの、おく❤ じんじん、して……❤ すっごく、きもちいぃ、よぉ……❤ こんなの、はじめて、なの……ぉ❤」
蕩け切った表情で、陽菜は新たな命を得て熱を帯び始めていた下腹部を撫でながら微笑んだ。その彼女の脳裏には、最早自身を放置し続けて来た、うだつの上がらない夫の事や、妊娠してしまうかも知れないという不安すらも、頭の片隅に残っていなかった。
彼等の乱行はこの後もまだまだ続いた。日付が変わり、互いの気力が尽きてしまう夜半まで、二人の互いを蕩かすような濃厚な情交は止む事がなかった。
翌日、陽菜は前日の予行練習でも身に付けていた鍵山雛のコスプレをしっかりと着こなして、達哉のサークルの売り子として甲斐甲斐しく働いていた。
陽菜は、昨晩達哉の精液と彼女の愛液でどろどろになったままの、Tバックショーツをそのまま身に付けていた。但し、彼女はスカートの中には、昨晩のようなタイツではなく、彼の新刊に出て来る鍵山雛の姿を忠実に再現した、黒いガーターベルトを身に付けていた。
そして陽菜は、自身の子宮の奥底に根付いた達哉との愛の結晶や、夜遅くまで放ち続けられ、今朝も彼の朝勃ちを膣内射精で処理してやった際にも放たれた精液すらも、そのまま膣奥に湛えたままにしながら、平然としてスペースに立っている。
当然、秘唇をなんとか覆える程の布面積しかないか細いクロッチだけでは、漏れ出してくる精液を抑え切る事は不可能だ。時折精が太腿を伝って垂れてくる感覚に陽菜は頬を赤らめながらも、達哉の新作を買い求めにやってくる人々に艶のある笑顔を振りまいていた。
「かんとく先生、そろそろ手元の在庫がなくなりそうです!」
人並みが途切れた一瞬の隙を見計らって、陽菜は後ろで在庫の品出しをする達哉に向かって声を張り上げる。それに気付いて頷いた達哉が彼女の許に駆け付けて来て、新刊の束を三つほど手渡す。彼女はそれを手際よく陳列して、再度の来客に備えてゆく。
陽菜の働きもあって、達哉が用意していた新刊はいつも以上に順調に捌けていっている。この調子ならば、午前中にも完売御礼の告知が出来るだろう。彼は甲斐甲斐しく働く彼女の後姿を目を細めながら眺めていた。すると、一瞬後ろを振り向いた彼女と目が合う。
陽菜は小さく手招きをして、達哉を呼ぶ。何事かと駆け付けた彼の耳元で、彼女は
「それと先生……❤ 先生が、たっぷりと、わたしに、なかだしした、せーし❤ さっきから、お○んこから、あふれて、きちゃってるんですけど……❤ こんな、えっちなぱんつじゃ、抑え切れないくらい、どろどろ、で……❤ ふとももにまで、垂れちゃってる❤」
少し息を乱した、蕩けたような甘い声で、達哉に下半身の状況を告げる。それを聞いた彼の肉棒が早速ズボン越しに反応している事を確認した陽菜は、妖しく微笑みながら
「だから、あふれちゃった分は、今晩、また❤ たっぷり、注いでください、ね❤ ひな、たのしみに、してますから……❤」
再戦を要求した。陽菜は達哉の肉棒に開発され尽くされたことで、すっかり彼との性交が病みつきになってしまっていたようだった。
結
不甲斐なくも今年の陽菜の誕生日かつ結婚記念日にも帰宅が叶わなかった康弘は、何とか汚名を返上すべく仕事に精励し、何とか大晦日の夕方には仕事納めを完遂していた。陽菜が間男と散々身体を交えていた間、ずっと職場で寝泊まりしていた彼は、仕事を片付け終えたことで、漸く久々に自宅への帰参が叶っていた。
コミックマーケット開催中の三日間、一切姿を見る事がなかった夫の窶れた姿を目の当たりにした陽菜は、まさか帰宅できるとは思っておらず驚いていたが。寂しさの解消を彼に期待しなくなった事で靄が晴れ、すっかり明るくなっていた彼女は笑顔で彼を出迎えた。
陽菜はその晩、アリバイ工作も兼ねた義務感で、凡そ一年ぶりくらいに夫と性交渉の機会を持っていた。
しかしながら、夫の愛撫の丹念さや技量は、間男との性交からは圧倒的に見劣りする拙いものだった。故に陽菜は、普段達哉との性交によって得られるような満足感と多幸感を、愛していた筈の康弘との性交では全く得る事が出来なかった。
夫との性交は最早、陽菜にとっては不完全燃焼で不満ばかりが残ってしまう、苦痛以外の何物でもなかった。
陽菜のわざとらしい偽りの嬌声にも気付けない康弘は、騎乗位で跨って来た彼女の中で、たったの数分で果ててしまった。そして彼は鼾をかいて寝台へと沈み込んでしまった。
そんな様を深い溜息を吐きながら眺めていた陽菜は、康弘の雄としての底の浅さをいよいよ見透かしてしまっていた。彼女は、夫に対する愛が急速に薄れていくのを犇々と感じていた。
雄としての優秀さに関しては、康弘はどう逆立ちしても達哉には勝ちえない。それをこの時はっきりと理解させられてしまった陽菜は、今後夫と身体を交える機会は二度とないのだろうな、という直感すら覚えてしまっていた。
そして冬コミから一月程が経った頃、遂に陽菜の妊娠が発覚する。彼女は妊娠が発覚する前に夫とも身体を交えていたことから、その時点では、どちらの胤による子であるのかは、不明確であった。
だが陽菜は、胎に宿った命が十中八九達哉との子であろうという確信を持っていた。
陽菜が妊娠したということを達哉に告げた時、彼からは祝福と共に、あの前泊の日が彼女の危険日であったという事実が明かされた。彼がそれを知っているということはつまり、彼女はあの時ピンポイントで彼に狙い撃ちされて孕ませられたという事になるだろう。
陽菜はそれを聞いて驚きはした。だが彼女はそれで全て得心がいったようで、現状を冷静に受け止めていた。彼女はむしろ、優秀な雄によって無事孕まされていたという事実を知り得て、嬉しさのあまり、恍惚の表情を浮かべていた。
陽菜が達哉の子を身籠って托卵に成功したようだ、という状況は、達哉と陽菜、そして隣家の茶飲み友達かつコスプレイヤー仲間である莉沙の三者の間だけで共有されている、重大な機密となっていた。
莉沙は陽菜に先を越されてしまったことを悔しがっていた。彼女も単身赴任が続く夫とは疎遠であって、当然のように身体の相性も悪い。だから彼女も、卓越した技術を持つ優秀な雄である達哉の胤で孕ませてもらいたいという、秘めた想いを抱いていたようだった。
それから更に数か月が経った初春の或る日。少しずつ胎の子が育ち、腹部が膨れ始めていた陽菜は、隣家の莉沙に重大な用事があるとして呼び出されていた。
何事かと彼女が駆けつけてみると、そこには春季例大祭の締切に追われている筈の達哉も呼び出されていた。
翌日に莉沙の夫が久々に帰宅する。それを彼女から告げられた陽菜と達哉は顔を見合わせて成程、と得心していた。
「おっ、二人共察しがいいね! そう、私、今日、危険日なんだ❤」
莉沙の用事とは、夫が帰って来る直前に達哉に種を仕込んで貰いたい、というもの。
「んー、莉沙さんが達哉くんのせーしで孕みたい、ってのは理解したけど……だとしたら、わたしは別に要らなくない……?」
陽菜は尤もな疑問を莉沙へとぶつけてみる。彼女の指摘する通り、莉沙が達哉の胤で孕みたいのであれば、二人だけで勝手に身体を交わらせればよい。だから、わざわざ隣家の親友を呼びつける合理性は一切ない筈なのだ。
「んーとね。ひなひなが達哉とそんなに仲良くなってるとは思ってなかったからさー。ちょっとね、いっつもどんなセックスをしてるのか、ってのが気になっちゃって、さ❤」
「えっ、それって……」
「まぁ……折角だから、3Pをしてみたい、ってことなんだろう。実際そういう風な用意をマリンさんから依頼されていたしな……」
莉沙が明かした理由を、達哉が裏書きする。彼が携えてきた荷物には、二人の為の衣装がしっかりと収まっていた。それを目の当たりにした陽菜は、これからの展開を想像して、羞恥から頬を真っ赤に染めてしまう。
「それに、今まではリングで避妊してたから……いざ他人胤で孕まされるってなると、ちょっと不安でさ……。だから、ひなひな、おねがい! 私と一緒に、達哉とえっちしてくれないかなぁ❤」
莉沙は陽菜に頭を下げて頼み込んだ。親友にそこまで言われてしまえば、彼女としてはそれを断る事ができなかった。だから、
「ん……わかった。いいよ。ただ、わたし……達哉くんと、えっちするとき……すっごく、ドスケベになっちゃってるみたい、だから……もし、そうなっちゃっても、ドン引き、しないでね……?」
想像以上の乱れ方をしてしまっても気にしないで欲しいという条件付きで陽菜は莉沙の要請を承諾したのだった。
莉沙がいつも寝起きしている夫婦の寝室で、何時ぞやのコミケの時のように、莉沙は東風谷早苗の、陽菜は鍵山雛のコスプレを身に付けていた。
然るに、彼女達は既に衣装の胸部を開けさせてしまっていて、二人の豊満な乳房は丸出しの状態だ。そして莉沙と陽菜が履いているショーツは、これからの行為への期待からそれぞれの秘唇から溢れた蜜で、クロッチの部分がぐっしょりと湿ってしまっている。
仰向けの状態で寝転ぶ莉沙の上に、既に妊娠して胎が膨れ始めて来ている陽菜が乗りかかる。彼女達は揃って、自らぐしょぐしょに湿ってしまっているショーツのクロッチをずらして、蜜を溢れさせている秘唇を露わにすると、
「おっ、かんとく先生、もう、おチ○ポ、ばっきばき、じゃん❤ やる気満々で、重畳❤」
「どっちが、先なのかな❤」
達哉を誘惑する。
「ひなの、妊娠お○んこと❤」
「さなえの、危険日お○んこ❤」
「いっぱい、あいして❤」
「きもちよく、して、ね❤」
陽菜と莉沙は、揃って頬に真っ赤な紅葉を散らしながら、達哉の肉棒を待ち侘びていた。
やがて、丸岡家の孤閨には、二人のあられもない嬌声が響き渡り始める。
陽菜と莉沙、それぞれの夫は、よもや自分が汗水を垂らして仕事に精励している間に、妻が神絵師によって寝取られて、孕まされてしまっているとは露とも思っていないだろう。
だがそれは、彼等が家庭を蔑ろにし続けた事に対する、大きなしっぺ返しであるかもしれなかった。
作品キャプション
「もっと、もっとしてぇ❤ たりない、お○んこ、たりない、のぉ❤ もっと、おチ○ポで、いっぱいにして❤ しきゅう、たぷたぷに、なるまで❤ せーし、ほしい、のぉ❤」夏コミ用の作品、貞淑な区役所勤めの人妻さんが雛ちゃんレイヤーさんになった結果、元同級生だったヤリチン神絵師にNTRれてしまうやつです。
今回は、有償リクエスト頂いていたシチュエーション
「誠実ではあるけど本当に誠実なだけで他はダメダメな夫を持った夫しか経験ない若妻」
「不誠実の塊ではあるものの、女性への気遣いや、仕事、セックスは超一流の竿役」
という指定から、
「全くの美人素人人妻が突然隣家に住む親友の有名レイヤーから頼まれて代打の雛ちゃんコスレイヤーとして大手壁サーの売り子としてデビューしたら、壁サーの主がヤリチンとしてクソほど有名だった高校の同級生で、打ち上げの後まんまとお持ち帰りされて、そのまま脅されて身体を重ねているうちにすっかりハマっちゃって、最終的に種付け托卵された上に、子宮を不倫他人胤でたぷたぷにしたまま売り子をする」
という感じの、東方二次オリ的な作品を書いてみました。本当に東方要素衣装だけなんだよなぁ……w
例によって、夫はダメダメな感じ。まぁ誠実だけが取り柄という指定だからね。仕方ないネ。
しかし今回は難産でした。というか締切直前に新型コロナに罹患してしまい、原稿どころではなくなってしまったのが、クソ程痛かったですね……。
何とか夏コミでは本作の本を出せそうですが、作家人生で初めてワリマシを使ってしまった。実際ウカツ。
<書誌版頒布情報>
夏コミ2日目(8/13) 東3ホールケ-49a「東方天翔記CPUダービー処」にて、本作の単行本を頒布します。
メロンで通販などもございますので、興味のある方は是非ご利用ください。表紙・挿絵・栞付きです!
メロン通販:https://www.melonbooks.co.jp/detail
/detail.php?product_id=2016216
<主なプレイ内容>
・泥酔させた美人素人雛ちゃんレイヤー人妻をハメドリしながら睡姦→居直りれいぽぅ
・動画をネタに脅して雛ちゃんレイヤーさんを専属売り子にして、自宅で衣装合わせからのゴム外し強制中出し
・誕生日の約束を夫に反故にされてしまった雛ちゃんレイヤーさんを慰めながらイチャラブ尊厳破壊ドスケベセックス
・雛ちゃんレイヤーさんの危険日であるコミケ前泊の日まで焦らしに焦らしたポリネシアンセックスで蕩かしたうえで、種付け托卵セックス
・他人胤を子宮にたぷたぷにさせたままコミケのスペースで売り子をさせる
・お腹が膨れ始めた雛ちゃんレイヤーと隣家の早苗さんレイヤーを並べて3P
Skeb:https://skeb.jp/@yuna_priest
Pixivリクエスト:https://www.pixiv.net/users/1330649
/request
その他連絡先など:https://r18novel-lovers.com/Writer/
479992775807467522